投稿日:2024/10/05
更新日:2024/10/02
でんきの豆知識
ウォーターサーバーを導入する際に、毎月の電気代が気になる方も多いでしょう。ウォーターサーバーの電気代は、機種によって多少の差があるものの、毎月500円~1,000円が目安と言われています。
ウォーターサーバーの省エネ機能を活用したり、小まめにお手入れしたりすることで、電気代をさらに節約することが可能です。
この記事では、ウォーターサーバーの電気代の目安や、人気7社の電気代の比較表、電気代を節約するポイントについて紹介します。
ウォーターサーバーを導入しようか迷っている方にとって、気になる点の1つが毎月の電気代です。一般的なウォーターサーバーは、タンク内の水の温度管理のため、常に電力を消費する仕組みになっています。電力会社大手による電気代の値上げが続く中で、毎月どのくらいのコストがかかるのか知りたい方もいるでしょう。
ウォーターサーバーの電気代は、月額およそ500~1,000円と言われています。ウォーターサーバーはいつでも冷たい水やお湯を飲めるため、電気代が高いイメージがあるかもしれませんが、実は冷蔵庫などの家電製品と比べても月々のコストはそれほど高くありません。
家電製品の例 | 毎月の電気代の目安 |
---|---|
電気ケトル | 約170円~ |
電気ポット | 約600円~ |
冷蔵庫 | 約800円~ |
ウォーターサーバー | 約500円~ |
上記の表のとおり、ウォーターサーバーの電気代は電気ケトルより高いものの、電気ポットとはほとんど変わりません。電気ケトルや電気ポットはお湯しか沸かせませんが、ウォーターサーバーならお湯と冷水の両方を利用することが可能です。
また一般的なウォーターサーバーでは、冷蔵庫よりも毎月の電気代が安くなります。冷蔵庫は飲み物を取り出すなど、扉を開閉するたびに電力が消費されるため、ウォーターサーバーの導入によって無駄な電気代の削減にもつながるでしょう。
ただし、ウォーターサーバーの電気代は常に一定とは限りません。ウォーターサーバーを使用する季節や、ウォーターサーバーの種類がスタンド型か卓上型かによって、電気代が変わる場合があります。
ウォーターサーバーの電気代は、季節によって変動します。ウォーターサーバーのタンク内の水が、外気温の影響を受けるからです。
例えば、暑い日が続く夏場は、タンク内の水温も上昇します。冷たい水を供給するためにいつも以上の電力を消費するため、他の季節よりも月々の電気代が高くなるでしょう。
一方、タンク内の水温が低くなる冬場は、保温に必要な消費電力が上昇します。ウォーターサーバーのお湯を使用する頻度が多い方は、電気代が普段よりも高くなるかもしれません。
このようにウォーターサーバーを使用する季節によって、電気代が増える可能性があることを知っておきましょう。
電気代が季節によって変動する理由や、世帯別の平均について詳しく知りたい方は、こちらの記事がおすすめです。また以下の記事では、夏の電気代・冬の電気代に焦点を当てて、電気のスペシャリストが節約のポイントを紹介しています。
夏の電気代の平均(地域別・世帯別)は?冷房費節約のコツも解説
冬の電気代の平均(地域別・世帯別)は?暖房費節約のコツも解説
ウォーターサーバーには、床の上に置くスタンドタイプと、テーブルなどに置ける卓上タイプの2種類があります。毎月の電気代は、同じボトル容量で比較した場合、卓上タイプの方が若干高くなる傾向にあります。
卓上タイプのウォーターサーバーは、見た目が小型のため、電気代も安く見えるかもしれません。しかし、卓上タイプは冷水や温水をためておくタンクの断熱材のスペースが小さく、こまめに冷却や加熱を行う必要があるため、スタンドタイプよりも消費電力が増える場合があります。
ただし、断熱材がしっかりしたモデルであれば、両者の電気代はほとんど変わりません。実際の電気代は、メーカーや機種によって差があるため、導入したいウォーターサーバーの公式サイトなどで確認するとよいでしょう。
ここでは、ウォーターサーバーの1カ月の電気代を人気7社の製品で比較します。電気代の節約につながる省エネ機能の有無も記載しているため、ぜひ参考にしてください。
メーカー | 毎月の電気代の目安 | 省エネ機能 |
---|---|---|
フレシャス | 約330円~750円 | ※省エネ機能を使用した場合 あり |
ワンウェイウォーター | 約1,000円 | ※省エネ機能付きの機種は約400円 あり |
プレミアムウォーター | 約500円~630円 | ※スリムサーバーⅢの場合 あり |
コスモウォーター | 約400円~500円 | ※smartプラスの場合 あり |
アクアクララ | 約1,000円 | ※エコモードの活用で消費電力を約45%削減 |
アクアセレクト | 約800円~1,200円 | なし |
クリクラ | 約500円~1,000円 | あり |
フレシャスの各サーバーには、標準で省エネモードが搭載されています。省エネモードを使用すると、ほとんどの機種で電気代を毎月500円以下に抑えることが可能です。
機種 | 毎月の電気代の目安 |
---|---|
フレシャス・デュオ | 約330円 |
フレシャス・スラット | 約380円 |
フレシャス・スラット+カフェ | 約380円 ※コーヒー1杯抽出約0.5円 |
フレシャス・デュオミニ | 約490円 |
フレシャス・サイフォンプラス | 約750円 |
ワンウェイウォーターのウォーターサーバーの電気代は、1カ月の平均が約1,000円です。
しかし、省エネタイプの製品の場合、エコモードを1日2回使用すると、電気代を毎月約474円に抑えられます。電気代をできるだけ節約したい方は、エコモードが利用可能なsmartプラスを導入するとよいでしょう。
プレミアムウォーターは、ほとんどのサーバーにエコモードが搭載されており、消費電力を抑えた省電力設計になっています。以下の表は、各機種の1カ月の電気代を通常使用時・エコモード使用時に分けてまとめたものです。
機種 | 毎月の電気代の目安 | |
---|---|---|
通常使用時 | エコモード使用時 | |
famfit(ファムフィット) | 約648円 | 約513円 |
スリムサーバーⅢ(ロングタイプ) | 約630円 | 約500円 |
スリムサーバーⅢ(ショートタイプ) | 約790円 | 約630円 |
amadana(アマダナ)スタンダードサーバー | 約1,060円 | —- |
amadana(アマダナ)グランデサーバー | 約610円 | 約490円 |
エコモードを使用することで、famfit(ファムフィット)なら約135円、スリムサーバーⅢ(ショートタイプ)なら約160円の節約が可能です。
コスモウォーターは、一般家庭向けのサーバーから、ペット用のサーバーまで、さまざまな機種を販売しています。いずれもエコモードが搭載されており、使用することで毎月の電気代を抑えられます。
以下の表は、エコモードを1日2回使用した場合の電気代を機種ごとにまとめたものです。
機種 | 毎月の電気代の目安 |
---|---|
smartプラス | 約474円 |
smartプラスNext | 約256円 |
smartプラス(にゃんモデル) | 約474円 |
smartプラスNext(にゃんモデル) | 約256円 |
ECOTTO(エコット) | 約125円 |
特にECOTTO(エコット)は温水と冷水を両方使えるモデルながら、省エネ性能が他の機種よりも高く、1カ月の電気代の目安は約125円となっています。
アクアクララのウォーターサーバーは、一般的な製品と同様に、月々1,000円程度の電気代がかかります。ただし、省エネ機能(ECOモード)が搭載されたアクアウィズでは、消費電力を従来のモデルから約45%も削減可能です。
ECOモードを使用すると、タンク内の温水が70度~75度の範囲で維持されるものの、熱湯が必要な場合はHOT BOOSTER(加熱)ボタンを押すことで瞬時に加熱できます。高い省エネ性能と利便性の両立を実現したモデルです。
アクアセレクトのウォーターサーバーは、省エネ機能が付いていないものの、電気ポットを毎日使用するのと同じくらいの電気代で利用できます。
毎月の電気代の目安は、約800円~1,200円です。ウォーターサーバーには、床置きタイプと卓上タイプの2種類があり、温水使用時の消費電力は卓上タイプの方が少なくなります。
機種 | 毎月の電気代の目安 | |
---|---|---|
温水 | 冷水 | |
ホワイト ovio6000 | 520W | 95W |
ホワイト×シルバー ovio7000(床置きタイプ) | 400W | 100W |
ホワイト×シルバー ovio7000(卓上タイプ) | 300W | 100W |
クリクラのウォーターサーバーの電気代は、1カ月平均で約1,000円です。ただし、通常のサーバーよりも効率的に保温・保冷できる省エネサーバーが用意されており、消費電力を大幅に削減できます。
機種 | 毎月の電気代の目安 |
---|---|
省エネサーバーL(床置き型) | 約535円 |
省エネサーバーS(卓上型) | 約523円 |
省エネサーバーなら、通常のサーバーと比べて月々の電気代を約半分に抑えることが可能です。
またクリクラのウォーターサーバーの場合、床置きタイプ(スタンドタイプ)のサーバーよりも、卓上タイプのサーバーの方が電気代が安くなっており、毎月約8円の節約につながります。日ごろ多く水を使う方は床置きタイプ、小型のサーバーを導入したい方は卓上タイプを選ぶとよいでしょう。
ウォーターサーバーの電気代をさらに節約したい方は、以下の6つの方法を試してみましょう。
ウォーターサーバーの中には、エコモードやスリープ機能、デュアルタンク方式など、省エネ機能が搭載されているものがあります。こうした省エネ機能を活用することで、毎月の電気代を節約できます。
エコモードとは、温水タンクの温度を普段よりもぬるめにして、保温にかかる電力をカットする機能です。例えば、フレシャスのデュオ(dewo)を例に挙げると、エコモード中は温水温度が標準より15度低くなります。
ウォーターサーバーを使用しない外出中や、あまりホットドリンクを飲まない夏場にエコモードを作動させると、無理なく節電できるでしょう。
スリープ機能とは、文字通り寝ている時間のヒーターの電源をオフにし、消費電力を抑える機能です。寝ている時間かどうかは、ウォーターサーバー本体に搭載された照度センサーによって、部屋の明るさを検知し判断します。
スリープ機能がオンになると、自動的に節電モードに切り替わるため、手動で設定する手間がかからないのがメリットです。
毎月の電気代を節約したい方は、デュアルタンク方式のウォーターサーバーを導入するとよいでしょう。
デュアルタンク方式とは、従来はつながっていた冷水と温水のタンクを分離する仕組みのことです。相互の熱干渉が少なくなるため、無駄な加熱や冷却をする必要がなくなり、消費電力を減らせます。
例えば、フレシャスのスラット、デュオ(dewo)などの機種が、デュアルタンク方式のウォーターサーバーです。
ウォーターサーバーを設置する場所によっても、毎月の電気代は変わってきます。
例えば、ウォーターサーバーを日当たりがよい場所に置くのは厳禁です。ウォーターサーバーに直射日光が当たると、タンク内の水温が上昇し、冷水を使用するときの消費電力が増えてしまいます。
ウォーターサーバーを置く場所は、直射日光が当たらず、かつ通気性が良い部屋が理想的です。
またウォーターサーバーは、壁や家具などから離して設置しましょう。
ウォーターサーバーの背面部には、本体内部の熱を逃がす放熱パイプがあります。ウォーターサーバーの背面にゆとりがないと、熱の逃げ場がなくなり、タンク内の水温が上昇してしまう可能性があります。
ウォーターサーバーの背面には、少なくとも15cm以上のスペースを開けておくようにしましょう。通常の使用方法の範囲であれば、ウォーターサーバーの背面が熱くなってもタンク内部の水に影響はありません。
ウォーターサーバーの背面にある吹き出し口も、小まめに掃除するようにしましょう。吹き出し口にホコリが付着していると、スムーズに排熱できず、消費電力の上昇につながる可能性があります。
吹き出し口の掃除方法については、ウォーターサーバーの取扱説明書を確認してください。
ウォーターサーバーの電気代をできる限り減らしたい方は、常温水のみの機種を導入するという選択肢もあります。
ウォーターサーバーの消費電力の大部分は、水を冷やしたり温めたりするための電力です。常温水のみのウォーターサーバーはほとんど電気を使わないため、毎月の電気代を抑えられます。
ただし、常温水のみのウォーターサーバーには、水の温度管理を行う機能が備わっていません。タンクの内部で雑菌が繁殖する恐れがあるため、直射日光が当たる場所への設置は避けるとよいでしょう。
ウォーターサーバーの電気代を節約するため、使わないときは電源をオフにしようと考える方もいるかもしれません。しかし、必要な場合を除いて、本体の電源は切らないようにしましょう。
その理由は2つあります。
どうしてもウォーターサーバーの電源を切らなければならない場合は、取扱説明書の内容をよく読み、タンクの水抜きを行ってから電源プラグを抜いてください。
ウォーターサーバーの電気代の目安は、毎月500円~1,000円ほどです。ウォーターサーバーを使用する季節や、利用頻度が高い機能によって、電気代が変動する場合があります。
ウォーターサーバーの電気代を節約するには、普段の使い方や設置場所も重要です。直射日光が当たる場所や、壁・家具のすぐ近くには設置しないようにしましょう。
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