投稿日:2022/01/18
更新日:2024/12/26
でんきの節約術
4人世帯の水道光熱費の平均額は25,655円。世帯人数が多い場合、世帯人数が少ないご家庭よりも水道光熱費は割高になると思われがちですが、実際そうなのでしょうか。
また、水道光熱費は季節によって違いがあるのでしょうか。
本記事を読めば答えがわかります。
さらに、4人世帯に役立つ電気・ガス・水道の節約術を伝授。注目の的である新電力への切り替えが水道光熱費にもたらすメリットもわかりやすく解説します。どうぞご一読ください。
なお、本記事の情報は2024年8月時点での情報になります。
最新の情報は各公式ページをご参考ください。
目次
総務省統計局の家計調査によると、2023年における一般家庭の平均水道光熱費は、23,855円です。月別でみると、以下のとおりです。
出典:総務省 家計調査 家計収支編 二人以上の世帯
https://www.e-stat.go.jp/dbview?sid=0002070009
https://www.e-stat.go.jp/dbview?sid=0002070008
総務省統計局の家計調査によると、2023年における4人世帯での水道光熱費の平均額は以下のとおりです。
出典:総務省 家計調査 家計収支編 二人以上の世帯
https://www.e-stat.go.jp/dbview?sid=0002070009
水道光熱費の平均額は、年間を通して見ると、12月から5月までが特に高い傾向を示しています。これは、先にご紹介した年間での平均額と比較しても明らかです。
2023年1月から2023年12月までの、4人世帯での水道光熱費の平均額は以下のとおりです。
出典:総務省 家計調査 家計収支編 二人以上の世帯
https://www.e-stat.go.jp/dbview?sid=0002070008
なぜ12〜5月の時期は、水道光熱費が他の月よりも高いのでしょうか?
それは、12月に入ると外の冷え込みが激しくなり、室内を快適な環境に保つためにエアンやストーブ、こたつやホットカーペットなど多くの電化製品が使用されることが挙げられます。
一方、12月からの数カ月間は室内で過ごす時間帯が増えるため、水道や電気、ガスの利用量も増えます。
以上のような背景から、寒暖の差が激しい冬場から春先にかけて、水道光熱費が膨らむものと推察されます。
水道光熱費の平均額は、2021年度まではで減少傾向にありました。
この背景事情として、2016年の電力小売自由化が契機となって、電力事業に新規参入してきた事業者が提供する割安な電力料金プランに切り替える世帯が増え、水道光熱費の平均額が減少した可能性が考えられます。
ただし、2022年以降は水道光熱費の平均額が増加傾向にあります。増加の要因には、世界的なエネルギー需給構造の変化によりエネルギー関連コストが上昇していることや、海外の化石燃料への依存率が増加していることなどが挙げられます。
出典:経済産業省 第1節 エネルギーコストの状況
https://www.enecho.meti.go.jp/about/whitepaper/2015html/1-3-1.html
電気自由化とは、電気の小売市場において、それまで各地域で決まった電力会社だけが電気を独占的に販売してきた状況を見直し、新たな事業者も参入できるよう市場を解放していった取り組みです。2000年3月から段階的にスタートし、2016年4月に完全自由化が達成されました
電気自由化以後に市場に参入してきた業者は、新電力と呼ばれます。こうした新電力は従来の電力会社とは異なり、消費者向けに多種多様な電力料金プランを提供しています。今契約中の電力プランを見直して、新電力が提供するプランに切り替えることで、電気料金をより安く抑えることが可能です。
新電力の1つ、株式会社エネラクスライフサービスでは、TERASELでんきという電力サービスを提供しています。
TERASELでんきでは、これまで利用してきた地域の電力会社と同じ送配電網を使用しているので、切り替えによって電気の品質や停電リスクに変わりが生じるわけではなく、また切り替えに伴う工事や費用も必要ありません。
TERASELでんきの供給エリア内にお住まいの方は、切り替えを通じて電気料金を安く抑えられるチャンス。興味のある方は以下のリンクで、ご住所が供給エリアにあるかをチェックしてみてください。
単純に考えると、家族の人数が多ければ多いほど、水道光熱費はかさむはずです。しかし実際には、人数が多い方が水道光熱費が割安になるケースは多いです。意外ですよね。
まずは、以下の数字(2023年の平均額)を見てみましょう。
2人世帯:
3人世帯:
4人世帯:
5人世帯:
出典:家計調査 家計支出編 2世帯以上
https://www.e-stat.go.jp/dbview?sid=0002070009
世帯あたりの合計金額で見ると、世帯内の人数が増えるほど水道光熱費は上昇します。しかし、これを世帯ごとの差額で見てみると、2人世帯よりも3人世帯の方3,463円高く、さらに3人世帯よりも4人世帯のほうが573円、4人世帯よりも5人世帯のほうが1,445円高くなります。
つまり2023年の場合4人世帯までは、家族の人数が増えれば増えるほど、水道光熱費の上昇率は抑えられていたということです。
ただし結婚や出産、両親との同居などでライフスタイルが変わり、1つの家で暮らす家族の人数が増えたタイミングは注意が必要です。契約内容と実際の使用量が合わなくなり、水道光熱費が割高になってしまうかもしれません。電気料金に関していえば、広い家に住み替えたことで電気の契約アンペアが上がった際や、テレワークへの切り替えで自宅で過ごす時間が増えた際も、高くなりがちです。
なおこういったタイミングで電気の契約プランを見直せば、電気料金の節約につながる可能性があります
また、1人当たりの水道光熱費にも着目してみましょう。2人世帯では10,810円、3人世帯では8,361円、4人世帯では6,414円、5人世帯では5,420円と、世帯内の人が増えるほど、1人あたりのコストは低くなっています。
人数が多いほど1人当たりのエネルギー消費が少なくなり、より燃費のよいライフスタイルが実現できます。
ちなみに、人数が多いということは、大人に対してエネルギー消費が少ない子どもが多く含まれる可能性もあります。そのため、世帯を構成する年齢層も影響すると考えられます。
実際、より多い人数で生活インフラを共有する方が、1人あたりの生活コストは減らせます。例えば冷暖房の場合、カバーする面積が同じなら、3人よりも4人以上で共有する方が、1人あたりの電気料金は割安になります。
水道や電気、ガスは生活に不可欠なインフラです。4人世帯の場合、2人~3人世帯よりも水道光熱費は割安に抑えられるとはいえ、可能なかぎり無駄を削減するに越したことはありません。創意工夫を凝らせば、水道光熱費は今よりももっと低く抑えらます。
ここで、4人世帯にできる水道光熱費の削減方法をご紹介します。水道料金、電気料金、ガス料金の項目別に節約のポイントを見ていきましょう。
4人家庭では、一人ひとりが水道料金の節約を意識して実践すると、水道光熱費全体を大幅に削減できます。特に大量の生活用水を使用するトイレや風呂場、洗面所、台所、洗濯など、水の使い方で工夫できることがいろいろあります。
項目別節に節約方法を詳しくご紹介します。もちろん、水の使い方は人により異なるため、それぞれの生活習慣に合わせて見直しましょう。
さすがにトイレの回数を減らすのは無理ですが、家族全員でトイレのレバーを大小でこまめに使い分ければ、大きな節水につながります。また、トイレを新しく節水型に切り替えれば、大幅な節水効果が得られます。
大量の生活用水を消費する風呂場や洗面所も、工夫次第で節水が可能です。体を洗う、洗顔する、あるいは歯を磨く際、お湯(水)を流し続ける代わりに、洗面器やコップにためて使えば、余分な排水をカットできます。浴槽の残り湯はそのまま捨てずに、洗濯や掃除などに使用して有効活用できます。
台所での食器洗浄では、洗い桶を活用して水の流しっぱなしを防ぐとともに、洗い物もこまめに洗う代わりに、ある程度ためてから洗うよう心がけると、余計な水を使わずに済みます。さらに、食洗機を利用する方が、より少ない水量で食器洗いができます。また、節水機能の付いた蛇口に切り替えることで、さらなる節水効果が期待できます。
前述の風呂の残り湯の利用のほか、それまで使用していた縦型洗濯機が故障したり老朽化したりするタイミングに合わせて、より節水効果が高いドラム式洗濯機に切り替えるのも1つの手です。
電気料金は水道光熱費の約半分を占めます。それだけに、電気料金の節約は水道光熱費の削減にとって重要な取り組みです。家族4人が意識して行動すれば、大きな成果が得られるでしょう。
電化製品を使用する際に節約に努める一方で、既存の電気料金プランを見直してみるのも、節約対策として有効です。
4人世帯が電化製品の使用で節約する際は、以下のポイントが参考になります。
家電をさほど使わない時間帯にコンセントを抜いたり、電源をオフにしておくなどの工夫で、待機電力を削減できます。
家族4人がバラバラの部屋で時間を過ごすと、その分、エアコンや照明に要する電気代がかさみます。特に、家での滞在時間が長くなる冬場はそうです。同じ部屋で時間を過ごした方が、家電に使う電気代を1カ所に集約できます。
設定温度を夏場は高め、逆に冬場は低めにする、フィルターをこまめに掃除する、窓のカーテンを下ろすなどの工夫で、エアコンの稼働効率を改善できます。加えて、サーキュレーターを併用すれば、部屋全体での空気の循環を高め、さらに稼働効率を向上できます。
電化製品は、たとえば10年の開きでも、旧型と新型の間で省エネ効果に大きな差があります。冷蔵庫やテレビ、洗濯機など、故障や老朽化のタイミングで新しい機種に入れ替えれば、最初は多額の導入コストがかかるものの、長期的には大きな節電効果が得られます。
照明も、節電効果が高く寿命も長いLED電球に切り替えれば、無駄な電気代をカットできます。
電気料金のプランの見直しも、長期的に見ると節電対策として有効です。
今契約している電力会社の電気料金プランが、ひょっとしたら自分の生活スタイルに合わず、知らず知らずのうちに無駄が生じている可能性があります。
電力小売自由化に伴い、新たに参入してきたさまざまな新電力では、消費者のライフスタイルに合わせて、時間帯別料金や、再生可能エネルギーが利用できるプラン、他サービスとのセットプランなど、多種多様な料金メニューを提供しています。
4人世帯のように人数が多い世帯の場合は、使うほどに料金がお得になるプランが適しています。
電力会社ごとに、また電気料金プランごとに比較検討して、自分の家族のライフスタイルに最もマッチしたプランを選びましょう。
なお、後々後悔しないためにも、初期費用や契約手数料、解約違約金などがどうなっているかも漏らさずチェックするのがおすすめです。
電力と同様、水道光熱費に大きなウェイトを占めるガス料金の節約も、水道光熱費を低く抑える効果が期待できます。
日常生活の中でガス料金を節約するポイントとしては、台所とお風呂があります。お風呂の入り方1つを工夫するだけでも大きな違いが生まれます。
また、日々のガスの使い方を工夫するだけでなく、料金プランそのものの見直しも、長期にわたる節約効果があります。
以下、項目別に詳しく見ていきましょう。
IHではなくガスを使用して調理するご家庭の場合、まずは調理器具を見直しましょう。熱伝導率が高い鍋を使えば、効率よく熱を行き渡らせてガスの効果を高められます。時間がかかる煮物などは、普通の鍋よりも圧力鍋を使って調理すれば、調理時間が大幅に削減できます。
また、調理の際は、強火ではなく中火の方がガス料金の節約になります。
電子レンジで加熱可能なものは、ガスを使う必要はありません。お湯を沸かす際も電気ケトルを使う方が、ガス料金を削減できます。
ガス給湯器は、お湯の沸き上がり温度を低めに設定しておけば、風呂場だけでなく、台所でお湯を使う際にも節約になります。
湯船にお湯を張る際は、蓋をする、あるいは保温シートで表面を覆うなどの工夫で、湯温の急激な低下を抑え、追い焚き回数を低く抑えられます。
4人世帯では、入浴時間がバラバラだとそれだけ追い焚きの回数が増加します。むしろ短い時間に集中して入浴した方が、追い焚きの回数を減らせます。
今契約している料金プランから、よりライフスタイルにマッチした料金プランに切り替えるのも、有効なガス節約対策です。例えば、電気とガスがセットになった料金プランなら、ガス料金をより安価に抑えられます。
今は都市ガスも小売りの自由化が実現し、好きな事業者を選べるようになりました。よりお得なプランを提供してくれる事業者に切り替えるのも1つの手です。
また、4人世帯で現在プロパンガスを使用中の場合、よりガス料金が安価な都市ガスに乗り替えると、大きなガス料金節約効果が得られます。
4人世帯の水道光熱費の平均額は、25,655円。3人以上の世帯の方が、単身者や2人世帯よりも水道光熱費は割安です。水道や電気、ガスのそれぞれで、さまざまな節電対策を講じれば、積もり積もって大きな節約につながります。
特に、4人世帯における水道光熱費の半分近くを占める電気代の節約は、省エネの重要ポイント。今の電気料金プランを見直して、よりお得な前新電力に切り替えるのも1つの手です。
例えば、共働き夫婦に高校生の子ども2人という家族構成の場合、家族が家で活動する夕方から夜中までの時間帯で電気代が安くなる料金プランなら、かなりの電気代節約が期待できます。
新電力の1つ、「TERASELでんき」は、使った分だけ電気代がお得になるため、人数が多く電気量が膨らみがちな家族にぴったりです。例えば東京エリアに住む4〜5人世帯の場合、従来の電力会社と比較して、年間16,272円も節約可能との試算結果が出ています。
TERASELへの切り替えで電気代を節約するこのチャンス。まずは、ご自宅が供給エリア内にあるかどうか、以下のページでご確認ください。
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