投稿日:2022/01/18
更新日:2024/08/21
でんきの節約術
近年のビジネスシーンではテレワークが推進され、コロナウイルスの感染拡大にともなうステイホームが推奨されています。会社や学校のルールが変わったことによって、自分や家族が家に居る時間が増えたという方も多いのではないでしょうか。家で過ごす時間が長くなると、気になるのが室内の空気です。
本記事では、室内の空気をキレイにしてくれる空気清浄機について、詳しく説明して行きます。必要な電気料金や効率的に運転する方法などもご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
空気清浄機は、文字通り「空気中の浮遊物を除去する家電」です。
標準的な空気清浄機であれば、吸入口から吸い込んだ空気をフィルターに通し、塵やホコリなどの浮遊物を取り除いた空気を排出します。シンプルな性能のものであれば、コンパクトで比較的安価なものも多いです。
また空気清浄機には適用床面積というものがあり、パワーや機能によって使用するのに適した部屋の広さが異なります。
メーカーや種類によって実際の効果は異なりますが、空気清浄機を使うと、一般的に以下のようなメリットがあります。
空気清浄機を使用して浮遊物を除去することで、使用しないときよりもキレイな空気の中で生活できるようになります。
部屋の中のホコリや塵が漂って洋服や家具につき、薄汚れてしまうのを抑制する効果が期待できるでしょう。呼吸時に体内へ吸い込んでしまうのを防ぐことにもつながり、快適に過ごせるようになるはずです。
私たちが感じるニオイは、ニオイの元となる物質が空気中を漂って鼻腔内に届き、脳へ信号が送られるメカニズムになっています。そのため空気清浄機を使用すると、ニオイの元となる物質が除去されるため、消臭効果を得られるはずです。
ペットを飼っている部屋や室内でタバコを吸っている部屋の場合は、特にニオイが発生しやすいため、空気清浄機が活躍するでしょう。その他にも空気清浄機を使用すれば、ヒトの汗、食事、ゴミなど生活の中で生まれるあらゆるニオイに対して、軽減させる効果が期待できます。
空気中に浮遊する物質には、疾患の理由になってしまうものも多く存在します。なかでも代表的なものは、下記4点。
ハウスダストとは、肉眼では見えにくい1mm以下のホコリのこと。
ハウスダストや花粉は、「くしゃみ」「鼻水」「喘息」などを引き起こすアレルギーの原因物質です。PM2.5は自動車などから排出される2.5μmの微小粒子状物質のことで、肺の奥まで入ると喘息などの症状が現れる可能性があります。
空気清浄機でこれらの物質を空気中から除去することで、疾患にかかるリスクを減らせることでしょう。
また、特殊なフィルターや分解技術を搭載した空気清浄機ならば、通常のフィルターでは通り抜けてしまうような、粒子の小さなウイルスや化学物質も抑制できます。
空気中に浮遊するホルムアルデヒドといった化学物質は、シックハウス症候群(※)を引き起こします。これらは木製の家具や建築資材などから発生して、罹患すると頭痛や吐き気、呼吸困難、かゆみなどを発症させる物質です。その他にもさまざまな化学物質やウイルスが空気中に存在し、疾患の原因となっています。
すべての空気清浄機が除去できるわけではありませんが、高性能の空気清浄機ならばこれらの化学物質やウイルスにも効果的です。
出典:一般社団法人 住宅リフォーム推進協議会
https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/build/content/001465942.pdf
一般的な空気清浄機は、エアコンなどの家電と比べると電気料金があまりかからない家電と言えます。使用する空気清浄機の消費電力によっても変わりますが、弱~中程度のモードで運転するならば20W以下、ターボなどの強力なモードでも60W~90W程度のものがほとんど。
例えばPanasonicによる空気清浄機の電力消費量は、下記となっています。
出典:Panasonic|【加湿空気清浄機】電気代のめやすは
https://jpn.faq.panasonic.com/app/answers/detail/a_id/22834/
ちなみに、家電の電気料金の計算方法は、以下で計算できます。
電気料金 = 消費電力(kW) × 使用時間 × 1kWhあたりの電気料金
消費電力がWで表示されている場合は、1,000で割って単位をWからkWへ変換する必要があります。
なお1kWhあたりの電気料金は、電力会社や料金プランによって変わるものです。目安となる価格は、全国家庭電気製品公正取引協議会によって27円/kWhと定められています。(※)
出典:「電気料金の目安単価」の改訂に関する件|公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会
https://www.eftc.or.jp/qa/qa_pdf.pdf
以上より消費電力を20W、使用時間を1時間、1kWhあたりの電気料金を27円と仮定すると、下記のような計算になります。
電気料金 =(20 ÷ 1000)kW × 1時間 × 27円 = 0.54円
1日中使用しても、金額は以下の通りです。
電気料金 =(20 ÷ 1000)kW × 24時間 × 27円 = 12.96円
空気清浄機の効果を高め、電気料金を節約する方法には以下のようなものがあります。
効果を高めるには、部屋の広さに適した空気清浄機を使うことが大切です。空気清浄機の適用床面積に対して広すぎる部屋で使用すると、パワー不足のため効果を感じづらくなってしまうでしょう。
反対に狭すぎる部屋に設置した場合、パワーの強い空気清浄機は比較的消費電力が高いため、無駄な電気料金がかかってしまう可能性があります。電気料金自体はそこまで高くないものの、不必要な出費は避けたいものです。
そのため空気清浄機を購入する際には、使用したい部屋の広さを考慮して選ぶようにしてください。
空気清浄機は、部屋全体の空気を循環させられる位置に設置するのがおすすめです。空気が滞留しやすい場所へ置くと、部屋全体の空気をうまく吸入できなくなり効果が半減してしまう他、無駄なパワーを使うので余計な電気料金がかかってしまいます。
他の家具や壁との位置が近く、吸気口をふさいでしまうようなレイアウトもNGです。一部分の空気ばかりを吸い込むようになってしまう可能性があります。
空気をしっかりと循環させるためには、さえぎるものがない部屋の中央など、極力広いスペースに設置するようにしましょう。
難しい場合は、ホコリが舞い上がりやすいポイントに空気清浄機を置くのもおすすめです。具体的には部屋の出入り口、立ち止まることの多いソファーやダイニングテーブル付近などが挙げられます。例えば玄関のドアの付近に設置しておけば、外から返ってきた際に持ち込んだ塵やホコリなどをしっかりとキャッチしてくれるはずです。
エアコンや扇風機などをうまく併用すると、空気の循環が促されるため、空気清浄機の効果を高められます。エアコンや扇風機自体の電気料金は必要ですが、効率良く空気を交換できることから、空気清浄機の電気料金は比較的少なくなるはずです。
併用の際はエアコンや扇風機の風と空気清浄機の風がぶつからないよう、配置を工夫してください。基本的にはそれぞれの位置が極力離れるように設置すると、ホコリや塵を吸い込みやすくなります。暖かい空気は上昇、冷たい空気は下降する性質があるため、その点も考慮するとより効率が良くなるはずです。
空気清浄機は、基本的に汚れがフィルターにひっかかることで空気がキレイになるため、定期的な掃除が必要です。フィルターが汚いと、付着した汚れによって空気の循環が邪魔され、運転効率が悪くなります。汚れたままの状態で使用を続けず、定期的に掃除をすることで、空気清浄機の性能を維持できるでしょう。運転効率が上がるため、電気料金の節約にもつながるはずです。
掃除の方法や頻度は、メーカーや種類によって異なります。目安としては1~2週間に1回程度、できるだけこまめに掃除するのがおすすめです。掃除方法はメーカーのホームページや説明書できちんと確認し、フィルターを傷つけたり吸入口を壊してしまったりしないように気をつけましょう。
なお空気清浄機のフィルターは、基本的には徐々に機能が落ちていく仕組みです。数年ごとに交換が推奨されているものもあるため、必要に応じてメーカーの指定した期間で取り換えるようにしてください。
空気清浄機は電気料金が比較的かからない家電です。しかしながら長い目でみれば一定の金額が必要となるため、少しでも節約したいという方も多いでしょう。本記事でご紹介した方法を、ぜひ実際に試してみてください。
また節約を意識するのであれば、空気清浄機だけでなく、家全体でかかっている電気料金を見直すのもおすすめです。
近年ではさまざまな料金プランから、自分たちが使用する電力会社を選べるようになっています。自分たちに合った料金プランにすることで、電気料金を大幅に下げられたり、特典によってお得になったりするケースもあるかもしれません。
例えばTERASELでんきなら、1kWhあたりの電気料金がお得な他、月々の電気料金に応じて自分の好きな特典がもらえます。楽天ポイントやAmazonギフト券、Apple Gift Cardなど6つの特典があるため、普段使っているサービスに合わせて選べます。料金のシミュレーションもWeb上で簡単に行えるので、ご自宅の場合はどのくらいお得になるのか、ぜひチェックしてみてください。
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