投稿日:2022/01/12
更新日:2024/11/19
でんきの節約術
一人暮らしは自分では想定していなかった費用が発生します。その代表例が電気代です。4人家族に比べたら電気代も4分の1になるかといえば、そうではありません。
学生や働き始めの人にとって、電気代は固定費と言いつつも痛い出費となります。かといってエアコンや部屋の照明など電気は使用しないというわけにはいきません。どうにか支出を減らしたいと思う人は多いでしょう。そこで、「電気代の全国平均」や「そもそもの料金設定の仕組み」、「一人暮らしですぐにできる節電の方法」、「お得な料金プラン」について紹介します。
なお、本記事の情報は2024年8月時点での情報になります。
最新の情報は各公式ページをご参考ください。
一人暮らしに関する電気代のまとめ記事はこちらです。
目次
電気の請求書を見て思わぬ金額に驚くことがあります。昼間に外出していることも多い人などは「こんなに使っていないのに!」と感じることもあるでしょう。
そこで気になるのが、他の人はいくら電気代を払っているのかということ。もし自分のほうが高ければ、電気の使い方を見直してみましょう。
まず、一人暮らし世帯がどの程度の電気代を支払っているのか、全国平均データを見ていきます。
総務省の「家計調査」(※1)によると、2023年における一人暮らし世帯の電気代の平均は月額6,726円(税込み、以下同)でした。
同じく家計調査で四半期に分けて見ていくと(※2)2023年1月~3月の支払額は9,340円、4月~6月は5,486円、7月~9月は5,842円、10月~12月は5,833円となっています。
ちなみに、2人以上世帯の2023年の平均電気代は月額1万2,265円です。
以上のことから、一人暮らしであれば電気料金を平均に近い6~7,000円前後には抑えたいところです。
参考1:総務省.「家計調査(家計収支編)」.
https://www.e-stat.go.jp/dbview?sid=0003000797 ,(2024-08-22).
参考2:総務省.「家計調査(家計収支編)」.
https://www.e-stat.go.jp/dbview?sid=0003000773 ,(2024-08-22).
参考3:総務省.「家計調査(家計収支編)」.
https://www.e-stat.go.jp/dbview?sid=0002070009 ,(2024-08-22).
一人暮らしの電気代平均月額6,726円と比べた場合、もし、月々9,000円以上を払っているとしたら、電化製品を使いすぎているか、使い方に問題があると考えられます。せめて7,000円程度に抑えられれば、9,000円払っていたときよりも年間で2万4,000円も節約することが可能になります。
まずはしっかりと、身の回りをチェックし、電気の無駄遣いをしていないか思い出してみる必要があります。つい電気をつけっぱなしで寝てしまうなど、思い当たることがあれば改善をおすすめします。
電気代を求める公式は「1時間当たりの消費電力(kW)」×「使用した時間」×「1時間当たりの電気代単価」です。
さらに一般家庭の場合、この金額に基本料金(最低料金)がプラスになります。東京電力エナジーパートナーの「従量電灯B」の場合の基本料金は、電気量10アンペアで311円75銭/月、30アンペアで935円25銭/月となっています。基本料金は電力会社によって異なるので明細書を確認してみましょう。
また、以前は一部プランを除き、電気代単価は同一でした。しかし、現在は電力小売自由化によって、ライフスタイルや価値観に合わせて、電力会社や料金プランを選ぶことができます。
シングル向けのプランを用意している会社もあるので、お住まいの地域の電力会社について、比較検討をおすすめします。
※参考:東京電力エナジーパートナー.「従量電灯B・C」.
https://www.tepco.co.jp/ep/private/plan/old01.html ,(2024-08-22).
よく「冬と夏はエアコンを使うから、電気代がかかる」と言われます。実際、ほかの人も冬や夏に電気代が多くかかっているのでしょうか?
季節ごとの電気代について、違いがあるのか見ていきます。また、冬はエアコン以外にも電気代が高くなる原因があるようなので解説します。原因が分かることで電気代の節約がしやすくなります。
季節ごとの電気代を比較するため、「家計調査」から、2023年における2人以上世帯の、月ごとの電気代の全国平均(※)を書き出してみました。(1人のデータがなかったため)
月 | 電気代 |
---|---|
1月 | 17,190円 |
2月 | 18,750円 |
3月 | 17,228円 |
4月 | 13,617円 |
5月 | 11,174円 |
6月 | 9,270円 |
7月 | 8,627円 |
8月 | 10,022円 |
9月 | 11,006円 |
10月 | 10,780円 |
11月 | 9,530円 |
12月 | 9,987円 |
ちなみにこの表の金額は料金を支払った月の金額となるため、実際に電気を使ったのは1月程度前と考えるのが妥当です。
もっとも平均電気代が高くなるのが冬の2月ということは、1月頃に電気使用量がぐっと増えたと考えられます。
その後、電気代は7月まで下がり続け、夏から秋にかけての8月~10月に再度、高くなっていることから7月~9月に電気使用量が増えたと考えられます。
以上から、もっとも電気代がかかるのは冬で、その次が夏となります。そして電気代がかからないのは秋となります。
夏や冬に電気代がかかる理由はもちろん冷暖房器具の使用頻度が高いためですが、同じ冷暖房を使用するのにもかかわらず、冬のほうが電気を多く使っているようです。
参考:総務省.「家計調査(家計収支編)」.
https://www.e-stat.go.jp/dbview?sid=0002070008 ,(2024-08-22).
冬の電気使用量が増える原因は、もちろん暖房にあると考えられます。エアコンのほか、ストーブ、こたつ、床暖房を使用している家もあるでしょう。空気が乾燥しやすいことから加湿器を使用する人も多くいます。
また、衣類を多く着用する季節のため、洗濯物の量が増えるのも電気代が上がる原因と考えられます。さらに冬の電気代の中でウェイトをしめるのが、部屋の照明にかかる電気代です。冬は日照時間が短いため、夕方の早い時間から照明を点けることが多くなり、電気代が上がってしまいます。
エアコン自体も夏と比べて冬の電気代のほうが高くなるとご存じでしたでしょうか。その理由は、冬は外気と部屋の設定温度の差が大きいことにあります。
例えば、25℃に室温を調整したい場合、夏は外気温がだいたい30~35℃のため、10℃程度の調整ですみます。一方、冬は都内でも外気温が0℃近くまで下がるため25℃近くエアコンで室温を挙げなくてはなりません。寒冷地であればさらに、外気と設定温度に差が生まれるために、エアコンはより多くの電気を消費することになります。
電化製品の中で消費電力が多い製品はなんでしょうか。
経済産業省 総合エネルギー調査会 省エネルギー基準部会(第17回)「トップランナー基準の現状等について」(平成23年12月26日)によると、消費電力量が多い電化製品ベスト4は以下の通りです。(※)
以上の4つの電化製品だけで総電力量のうち43.9%を使っていることになります。
とくに電気冷蔵庫については、エアコンの2倍近くも電気を使っていることになります。
出典:経済産業省 総合エネルギー調査会 省エネルギー基準部会(第17回)「トップランナー基準の現状等について」(平成23年12月26日)
https://www.meti.go.jp/committee/summary/0004310/017_s01_00.pdf
以上のように、暮らしの中で多くの電気を多く使っているのは、冷蔵庫、照明、テレビ、エアコンです。まずは、それぞれの使い方を間違えていないか、チェックしてみる必要があります。
もしかしたら、以下のようなことで、電気代が上がっているという可能性はないでしょうか。
もちろん、これらの電化製品以外も、使い方を確認してみる必要があります。例えば洗濯乾燥機を使いすぎていないでしょうか。昼間、仕事などで外に出ていることが多い人にとって便利なのが洗濯乾燥機です。しかし、その洗濯乾燥機の使用により電気代が上がっている可能性があります。休日は乾燥機を使わずに干すことも考えてみると良いでしょう。
ここからは一人暮らしでできる節電方法について11のメソッドを紹介します。一つひとつの金額は小さくても、それぞれを毎日コツコツ続けることで、しっかりと節電ができます。
エアコンの設定温度を少し変えたり、洗濯物をする時間を変えてみたりする程度ならば、すぐに実践できるはずです。無理のないところからぜひ挑戦してみてください。
現在、各電力会社の電気代プランでは、アンペア制という契約を採用しているものがあります。アンペアとは、一度に使える電気量のことです。
アンペア制の電気代プランでは、契約しているアンペア数によって基本料金が変わっていきます。一人暮らしの場合は20アンペアや30アンペアで契約をするとお得になります。
エアコンの設定温度が高すぎたり、低すぎたりしていないか確認してみてください。
エアコンは気温と設定温度に差があるほどに、使う電力量が多くなります。そのため、設定温度次第で電気代が高くなってしまいます。
環境省(※)によるとあくまでも目安ですが、夏は28℃、冬は20℃が室温として適温とされています。
もちろん人によって温度の感じ方は異なるため、必ずしも夏に28℃、冬に20℃にしなくてはいけないということはありませんが、だいたいの基準と考えておくと良いでしょう。
出典:環境省│COOL CHOICE
https://ondankataisaku.env.go.jp/coolchoice/coolbiz/
部屋の広さによって違いはあるものの、一般的にはエアコンを「弱冷房除湿」に設定すると、電気代が節約できます。弱冷房除湿とは、取り込んだ空気を冷却して除湿し、そのまま拭き出すというものです。除湿して部屋も冷やし、かつ電気代を節約したい場合は弱冷房除湿が向いています。
一方、除湿には「再熱除湿」というものもあります。いったん冷却し除湿した後、温度が下がりすぎた空気を再度温めてから送風するというもので「部屋を冷やさずに除湿だけしたい」というときに便利です。ただし、冷房よりも一般的には電気代がかかります。
電化製品の掃除をすると性能を良好に維持することができるため、電気代も節約ができます。とくにエアコンは、月に1~2回清掃するだけで、電気代に差が出るとされています。
経済産業省の資源エネルギー庁の「省エネポータルサイト」(※)では、フィルターが目詰まりしているエアコン(2.2kW)と月に1~2回のフィルター清掃を行ったエアコンを比較すると、年間で電力量31.95kWhの省エネとなり、約860円の節約になると紹介しています。
出典:経済産業省資源エネルギー庁|省エネポータルサイト
https://www.enecho.meti.go.jp/category/saving_and_new/saving/index.html
遮熱カーテンは生地が特殊加工されている、熱や光をカットしてくれるカーテンです。外の暑さ寒さの影響を室温が受けることを防いでくれます。そのため、部屋の温度が急上昇したり、急激に冷えたりすることがありません。冷暖房の働きを助け、省エネ、節電に役立ちます。
また、窓に簡単に貼れる遮熱シートもあります。しっかりと窓に密着できるので、室温が外気に左右されるのを防ぐことができます。簡単に貼れるものが、Webサイトやホームセンターで手に入るのでチェックしてみてください。
冷蔵庫もまた、多くの電力を必要とする電化製品の1つです。中には食材が入っているため、主電源を切ってしまうわけにもいきません。
そこでドアの開閉を最小限にする工夫をしてみてください。食材をしまったり取り出したりするときは、まとめて一度で済ませるようにしましょう。
うっかり閉め忘れをしたり、パッキンが痛んで緩んでいたりすると冷気が逃げて余計な電気が必要になるので要注意です。
上述の通り、照明機器は消費電力量が多い電化製品の第2位です。照明を点ける時間帯を減らすことで、節約につなげることができます。日中はできるだけ照明を消すようにして、外光を取り入れるようにしましょう。
また、白熱電球から電球型蛍光ランプや電球型LEDランプに取り換えることで節約ができます。経済産業省資源エネルギー庁「省エネポータルサイト」によれば54Wの白熱電球から7.5Wの電球型LEDランプに交換したうえで年間2,000時間使用すると、約2,883円の節約ができると紹介しています。
出典:経済産業省資源エネルギー庁.「省エネポータルサイト」.
https://www.enecho.meti.go.jp/category/saving_and_new/saving/general/howto/lighting/ ,(2024-08-22).
照明機器のシェードを掃除するだけでも節電ができます。シェードがきれいだと少ない照明機器でも明るさを十分に感じられます。
洗濯ものは朝のイメージがありますが、節約を考えると夜間がおすすめです。
冬の電気使用は昼間に集中しやすく、夏は夕方頃に集中しやすくなっています。一方、夜間は電気使用量は大幅に減ります。
その夜間に割安になる電気代プランを用意している電力会社は多くあります。 例えば、東京電力エナジーパートナーでは「夜トクプラン」(※)を用意しています。夜トクプランの「夜トク8」では午前7時~午後11時は電力量1kWhが42.60円だったものが、午後11時~翌午前7時は31.64円となります。
安くなった時間を狙って洗濯をしてみてはいかがでしょうか。
出典:東京電力エナジーパートナー「夜トクプラン」
https://www.tepco.co.jp/ep/private/plan/yorutoku/index-j.html ,(2024-08-22).
省エネモードや節電モードを搭載している電化製品が増えてきています。多くの電力を必要とする、冷蔵庫、照明、テレビ、エアコンでも省エネモード・節電モードの製品が多くあるので、チェックしてみてください。
また、節電タップも使用すると便利です。節電タップとは、オンオフを切り替えられるスイッチがついている電源タップです。必要のない電化製品のコンセントがささっているプラグだけオフにできるので、待機電力を減らすことができます。
冬の暖房器具による電力消費を少なくするためには、暖房器具自体を見直すようにします。暖房器具でも省エネタイプがあるのでチェックしてみてください。
商品のスペックで確認したいのはもちろん消費電力です。性能や価格とともに、消費電力量から割り出した電気代も比較しながら購入を決めることをおすすめします。
また、暖房器具の種類を工夫してみるのも手です。こたつや電気毛布は、エアコンやホットカーペットなどに比べると1時間当たりの電気代が4分の1近く節約できます。こたつは上半身が出てしまいますが、上着を一枚余計に羽織るなどすれば、かなり暖かくなります。
2016年の電力小売自由化により、数々の電力会社が電気の小売業に参入しました。そのため、各社が独自のサービスを実施し、消費者は自分のライフスタイルに合わせて電力会社とサービスを選べるようになりました。
例えば、電気を使うほどに単価が安くなるプランもあります。テレワークなどで、家で過ごす時間が増えた人などにおすすめのプランです。
また、ポイントが貯まったり、契約時にギフト券などがもらえたりする特典がある場合もあります。
自分のライフスタイルを見返し、実際に使っている電気量や、多く電気を使っている時間帯などをチェックして、一番合ったプランを選ぶのがおすすめです。
一人暮らしで安い電力会社を選ぶ際は、以下の2つのポイントをしっかりとチェックしましょう。
一人暮らしは使用する電気の量が比較的少ないので、電気代全体に占める基本料金の割合が高くなります。そのため一人暮らしで電気代を節約するには、基本料金がなるべく少なくて済む電力会社を選ぶのがおすすめです。
多くの電力会社では、契約アンペア数に応じた独自の基本料金を設定しています。中には基本料金を0円としている電力会社もありますが、その場合は、電力量料金が一律で高く設定されていることも多いです。いくつかのプランを比較し、シミュレーションを行った上で検討しましょう。
金額が固定される基本料金に対し、使用した電気の量に応じて変動するのが「電力量料金単価」です。多くの電力会社では使用電力量を3段階程度で分け、それぞれに電力量料金単価を設定しています。
先述の通り一人暮らしの場合は電気の使用量が少なくて済むケースが多いです。そのため、第一段階~第二段階の電力量料金が低く設定されている電力会社を選べば、電気代を抑えられると考えられます。
一人暮らしの平均電気料金の平均は約6~7,000円です。
プランはお住まいの地域により異なりますが、東京電力エリアの場合、「超TERASEL東京Bプラン」を用意しています。月間の電力量300kWhの場合、従来の電気料金(東京電力エナジーパートナー「従量電灯B 40A」)と比較すると月々約385円がお得になるというものです。
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