投稿日:2025/02/28
更新日:2025/02/28
ガスの情報館
2016年4月から電気の小売全面自由化、2017年4月から都市ガスの小売全面自由化がスタートし、全ての需要家が電力会社やガス会社を自由に選べるようになりました。その結果、電気とガスの両方を提供している電力会社やガス会社が増えています。
電気とガスの両方をまとめて契約すれば、支払先や相談窓口を一本化できる、割引が適用されるといったさまざまなメリットがあります。一方で確認事項が多くなる、解約金が発生する可能性があるといったデメリットもあるので、事前にしっかりと内容を確認し、契約に進んで問題ないかを検討することが大切です。
本記事では、電気とガスをまとめて契約した場合と別々に契約した場合でどのようなメリット・デメリットがあるのかを詳しく解説します。電気とガスの契約を切り替えようと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
※本記事の内容は2025年2月時点の情報です
目次
まずは電気とガスの契約をまとめた場合の、主なメリットをご紹介します。
電気とガスの契約をまとめると、支払先も一つにまとめられることが多いです。
例えば、電気とガスをそれぞれ別で契約している場合、月々の料金を支払うタイミングや検針票・払い込み用紙が送付されるタイミングなどが契約ごとに変わります。光熱費の合計額を把握したい場合には、書類を整理したり各料金を合計したりする手間がかかるので、忙しい方にとっては面倒に感じるかもしれません。
一方で電気とガスの契約をまとめれば、月々の料金の支払いや検針票・払い込み用紙の確認も毎月1回で済ませられるので、家計管理が楽になるでしょう。
電気とガスの契約をまとめることで、「セット割」が適用される場合があります。割引の内容は会社によって異なりますが、月々の電気料金やガス料金から「〇%割引される」「〇円安くなる」といったものが多いです。ここでは、電力会社・ガス会社のセット割の具体例をご紹介します。
会社名 | サービス名 | セット割の例 |
株式会社CDエナジーダイレクト | CDエナジー | 「ベーシックガス」と「ベーシックでんきB」のセット割では、電気料金とガス料金がそれぞれ0.5%割引される |
株式会社Looop | Looopでんき | 「Looopでんき+ガス」では、電気の料金単価が1円割引される |
日本瓦斯株式会社 | ニチガス | 「でガ割」プランでは、毎月300円(税込)が割引される |
株式会社ミツウロコヴェッセル | ミツウロコでんき | 「ミツウロコでんき」と「ミツウロコガス」のセットプランでは、毎月110円が割引され、さらにPontaポイントがもらえる |
東京ガス株式会社 | 東京ガス | 「ガス・電気セット割」基本プランでは、毎月の電気料金の基本料金および電力量料金の合計額(税込)から、当該合計額に0.5%を乗じた額が割引される |
東京電力エナジーパートナー株式会社 | 東京電力エナジーパートナー | 「ガスセット割」では、電気料金プランを単独で契約した場合と比べて、電気料金が毎月102円(税込)安くなる |
関西電力株式会社 | 関西電力 | 「なっトクプラン」では、1カ月当たり30㎥の使用で大阪ガスの「一般料金」に比べて3%割引される |
セット割を適用すれば、電気とガスを別々に契約するよりも光熱費を抑えられる可能性があります。複数のプランを比較検討して、よりお得になる契約方法を見つけましょう。
※参考:CDエナジー.「ベーシックガス」.https://www.cdedirect.co.jp/plan/gas/basic_gas/ ,(2025-01-27).
※参考:Looopでんき.「Looopでんき+ガス」.https://looop-denki.com/home/menu/option/gas/ ,(2025-01-27).
※参考:ニチガス.「ニチガスの「でガ割」プラン」.https://www.nichigas.co.jp/for-home/degawari ,(2025-01-27).
※参考:ミツウロコでんき.「ミツウロコでんき・ガスに切り替えると合計10,000Pontaポイントプレゼント!」.https://mitsuurokodenki.jp/lp/ponta/index2.html ,(2025-01-27).
※参考:東京ガス.「ガスと電気をまとめておトクな「ガス・電気セット割」」.https://home.tokyo-gas.co.jp/gas_power/plan/gp_plan/set.html ,(2025-01-27).
※参考:東京電力エナジーパートナー.「ガスの料金プラン一覧」.https://www.tepco.co.jp/ep/gas-jiyuuka/plan/index-j.html ,(2025-01-27).
※参考:関西電力.「「なっとくプラン」でガスと電気をセットで切り替え」.https://kepco.jp/gas/nattokuplan/ ,(2025-01-27).
電気とガスの契約をまとめれば、供給開始・停止の依頼や住所変更の連絡などの手続きを一度で済ますことができます。
例えば電気とガスの契約を別々にしている場合、引越しをする際にはそれぞれの会社に連絡して、供給停止・再開の手続きを進める必要があります。場合によっては、供給を再開するタイミングに立ち会いを依頼されるかもしれません。引越しの作業は他にも対応しなければならない手続きが多くあり、なるべく手短に済ませたい方も多いでしょう。
電気とガスの契約をまとめていれば、1回で手続きが終わるので、他のことに多くの時間を使えます。
トラブル時の相談窓口を一本化できる点も、電気とガスの契約をまとめるメリットの一つです。
電気とガスの契約を別々にしていると、相談窓口も異なります。氏名や住所、相談内容などをその都度伝えなければならず、手間や時間がかかってしまうでしょう。
電気とガスを一社にまとめていれば、問い合わせも一社だけで完結します。急なトラブルが発生したり災害に巻き込まれたりしたときに、問い合わせ先が一社で済めば心理的なストレスも少なく、短時間かつ簡単にやり取りを終えられるでしょう。
ここからは、電気とガスの契約をまとめるデメリットについてご紹介します。
電気とガスの契約をまとめる場合、現在契約中のプランを解約してから、新たな契約をする必要があります。解約や契約の申込み・手続きは、一般的に難しい内容はなく長時間かかることはほとんどありません。オンラインで完結できるケースもあります。
ただし、契約を切り替える前には確認しなければならないこともあります。例えば、契約を検討している電気とガスの供給エリアに該当しているかどうかは必ず事前にチェックしておきましょう。電気の供給は全国に対応しているものの、ガスの供給は一部のエリアのみに限定されているケースもあります。
またマンションやアパート単位で電気・ガスの契約をしている場合、電力会社やガス会社を変更できない可能性があります。さらに既にオール電化の設備が整っている場合、そもそもガスの契約をできないことが多いです。事前にマンションやアパートの規約も確認しておきましょう。
電気とガスの契約をまとめると、割引が適用される場合があると先述しましたが、必ずしもそれが光熱費の最安値になるとは限りません。セット割が適用される場合、基本料金が高めに設定されていることもあります。
各社のプラン内容や電気の使用状況などによっては、電気とガスを別々で契約した方がお得になるケースもあります。例えば以下のような電気料金プランを提供している会社の場合、電気を使用するタイミングによっては単独の契約の方が光熱費が安くなりやすいです。
このようなプランを選んで「電力量料金単価が高くなるタイミングで使用量を抑える」といった柔軟な対応をすれば、電気とガスをまとめて契約するよりも安くなる可能性があります。
契約する会社によっては、電気とガスをまとめて契約したときに初期費用が発生することがあります。また特に電気とガスのセット割が適用される場合、「電気料金とガス料金をまとめて支払う期間」が決められていることが多く、契約の途中でプランを変更したり他社に乗り換えたりすると違約金・解約金が発生する可能性があります。
初期費用や違約金・解約金の有無については、公式サイトや約款に記載されていることが多いです。契約前に詳細をしっかり確認しておき、無駄な費用が発生しないようにしましょう。
ガスには都市ガスとプロパンガスの2種類があり、電気とガスのセット契約が適用されるのは都市ガスの方が多い傾向にあります。プロパンガスはそもそもセットの対象外である場合もあるので、契約前に必ず確認しておきましょう。
ここからは、電気とガスの契約を別々にするメリットをご紹介します。
先述した通り、電気とガスの契約をまとめるよりも別々で契約した方が、光熱費を安くできる可能性があります。
電気とガスをまとめて契約する場合、基本料金が割高に設定されていることがあります。「家族の人数が多い」「テレワークをしている」など、毎日の電気使用量が多い場合はまとめて契約した方がお得でも、使用量が少ない場合は電気とガスを別々に契約した方がお得になるかもしれません。
また電気とガスをまとめて契約した際に適用されるセット割では、電気料金とガス料金のどちらか一方のみ割引されることがあります。電気料金よりもガス料金を削減したい家庭が、電気料金のみ割引されるセット割を選んでしまうと、あまりお得に感じられないこともあるでしょう。
ご自身や家族のライフスタイル、電気の使用状況を踏まえた上で、まとめて契約した場合と別々に契約した場合でどのくらい光熱費が変わるのか、事前にシミュレーションを行うことが大切です。
電気とガスをセットで契約する場合、契約できる会社やプランが限られてしまうことが多いです。特に住んでいる地域でセット契約ができる会社が少ない場合、その中からプランを決めなければなりません。
電気とガスを別々に契約すれば、契約できる会社やプランが増えるのでご自身に合ったものを選びやすく、効果的に電気料金やガス料金を削減できる可能性があります。
解約やプランの変更がしやすい点も、電気とガスの契約を別々にするメリットの一つです。
電気とガスをまとめて契約している場合、どちらか一方だけ解約することは基本的にできません。解約する場合は電気とガス両方が対象となり、切り替えの対応に手間や時間がかかってしまうでしょう。
また先述した通り、電気とガスをまとめて契約している場合、契約期間中に解約やプラン変更をすると、解約金や違約金が発生する可能性があります。
電気とガスを別々で契約をしていれば、どちらか片方の解約やプラン変更をしたい場合でも、手軽かつスムーズに手続きを行えるでしょう。
電気とガスの契約を別々にするデメリットをご紹介します。
電気とガスの契約を別々にすると、当然ですがセット割は適用されません。電気やガスの使用量によっては、セット割が適用された方がお得になる場合もあるので、契約を別々にした方がよいかどうか光熱費のシミュレーションをしておきましょう。
電気とガスの契約を別々にする場合、電気の契約先とガスの契約先で支払先が異なります。
支払先ごとに毎月の支払タイミングや検針票が届くタイミングなどが異なるので、管理が面倒に感じる方もいるかもしれません。
電気とガスの契約を別々にすると、どうしてもサポート内容や品質にばらつきが出てしまいます。
同じ依頼内容であったとしても「電力会社はすぐに対応してくれたのに、ガス会社は対応に〇営業日かかった」というケースもあるかもしれません。急ぎで対応してほしいことがあっても、契約を別々にしていると手間と時間がかかりやすいことを認識しておきましょう。
電気とガスの契約先を見直す際には「まとめて契約するのがよいか」「別々に契約するのがよいか」「今の契約のままがよいか」など、検討することが多いです。ここからは、電気・ガスの契約先を見直す際に確認しておくべきポイントをご紹介します。
まずは毎月の電気・ガスの使用状況を把握しましょう。
直近1カ月の使用状況だけではなく、12カ月分の使用状況を確認するのがおすすめです。特に確認しておくべき内容は、以下の通りです。
使用量は季節によっても変わるので、冷暖房や給湯器を多く使う夏・冬と、使わない春・秋ではどの程度違いがあるのかを確認しておくのがおすすめです。
なお、電気については、現在の契約アンペア数も確認しておきましょう。契約アンペア数が小さいとブレーカーが落ちやすく、契約アンペア数が大きいと電気料金が高くなりやすいです。契約を見直す際には、なるべく直近12カ月の使用量に合わせたアンペア数を選ぶことが大切です。現在の契約アンペア数は検針票や分電盤で確認できる他、契約している電力会社のWebサイトで確認できるケースもあります。
電気・ガスの契約先を見直す際には、契約を検討している電力会社やガス会社の供給エリアを確認しておきましょう。特に電気とガスをまとめて契約する場合には、住んでいるエリアが電気とガスの両方の供給対象となっている必要があります。
電気・ガスの契約先を見直すに当たり、月額の利用料以外にかかる費用を確認しておきましょう。具体的には、以下の通りです。
初期費用や解約金・違約金の有無を確認しないまま契約してしまうと、想定外の支出が発生してしまうことがあります。急な出費がかさんで困らないためにも、事前に約款や契約内容を細かく確認しておきましょう。
一般的に、電気料金とガス料金の内訳は以下の通りです。
基本料金や電力量料金単価、単位料金は、契約する会社やプランによって異なります。また燃料費調整単価や原料費調整単価は、燃料価格によって変動するものです。再生可能エネルギー発電促進賦課金(再エネ賦課金)は、再生可能エネルギーの導入状況や電力市場における再エネ由来の電力の買取価格などに基づいて、毎年単価が決まります。
契約をする会社やプラン、時期などによっても電気料金・ガス料金は変わるので、毎月どのくらい光熱費がかかるのか複数の会社・プランを比較検討した上で、よりお得なプランを選ぶのがおすすめです。
電気とガスをまとめて契約するなら、エネクスライフサービスが提供している「TERASELでんき」がおすすめです。TERASELでんきでは、ライフスタイルに合わせたさまざまなプランを選べる他、東京ガスの供給エリア限定でガス(TERASELガス)とセットで契約することもできます。
電気料金やガス料金が安くなる可能性がある他、TERASELでんきの契約をすれば以下に挙げる特典がもらえるのも魅力的なポイントです。
※都合により、商品内容や詳細が変更になる場合があり
なお、2025年3月1日より「TERASELガス販売記念キャンペーン」を実施しており、期間中にTERASELでんきやTERASELガスに申込むと、もらえる特典が増量します!
【TERASELでんき】
キャンペーン期間 | 2025年3月1日〜2025年4月30日 |
プレゼント内容 | キャンペーン期間中にお申込み&契約電流に応じて、最大12,000円分の選べる特典をプレゼント
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注意事項 |
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【TERASELガス】
キャンペーン期間 | 2025年3月1日〜2025年5月31日 |
プレゼント内容 | キャンペーン期間中にお申込み&1年間のガス料金が20,000円以上で、4,000円分の選べる特典をプレゼント
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注意事項 |
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実際にどのくらい光熱費を削減できるか詳しく知りたい方や、TERASELでんき・TERASELガスに興味がある方は、ぜひ詳細をチェックしてみてください。
電気とガスの契約をまとめた場合と別々にした場合で、それぞれメリットとデメリットは異なります。「毎月の支払いや問い合わせなどにかかる手間をなるべく省きたい」という方は、電気とガスの契約をまとめるのがおすすめです。一方で「自分のライフスタイルに合わせて、自由にプランを決めたい」という方は、電気とガスを別々に契約するのがよいでしょう。
また光熱費がいくらかかるのかは、契約をする会社やプランによって異なるので、事前にシミュレーションをして今よりもお得になるかどうか確認することが大切です。
TERASELでんきでは、電気使用量が多い方向けの「超TERASELプラン」、電気使用量が少ない方向けの「TERASELプラン」、電気の使い方を工夫できる方向けの「TERASELマーケットプラン」など、複数の電気料金プランをご用意しています。また電気とガスをまとめて契約したい方向けに「TERASELガス」の提供もしているので、希望に合ったプランを見つけやすいでしょう。電気やガスの契約を切り替えたい方や、光熱費を削減したいと考えている方は、ぜひチェックしてみてください。
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