家庭用蓄電池のおすすめメーカー10選! 蓄電池導入のメリット・デメリットや失敗しない選び方を紹介

投稿日:2024/08/30

更新日:2024/08/30

でんきの比較

蓄電池は電気をためる装置ではあるものの、太陽光発電システムのように発電ができる訳ではありません。そのため「電気代の削減」や「災害対策」などの目的で太陽光発電システムを設置した方の中には、蓄電池の導入を後回しにしている方も多いのではないでしょうか。実は、太陽光発電システムと蓄電池の両方を利用すると、つくった電力を効率よく使えるので、より多くのメリットを得られます。

一般家庭への再生可能エネルギー普及の時流が高まっている今、蓄電池について情報収集を始めましょう。

本記事ではおすすめの蓄電池メーカー10社の特長や蓄電池の選び方、メリット・デメリットなどを解説します。

※本記事の内容は2024年8月時点の情報です

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この記事を書いた人

野中 康平
野中 康平マーケティング室 室長
大学在学中、発展途上国でのボランティア活動がきっかけで
伊藤忠エネクスに入社。
入社後は一貫して電力ビジネスに携わり、電力ビジネス領域における大規模システム構築を実現。
電力のスペシャリストとして電力ビジネスの拡大に尽力している。

おすすめ蓄電池メーカー比較10選

まずはおすすめの蓄電池メーカー10社の代表製品のスペックをご紹介します。各社の特長についても比較できる形でまとめているので、蓄電池を検討する際の参考にしてください。

企業名 型番・シリーズ名 タイプ 定格容量 全負荷・特定負荷 停電時200V対応可否 ユニットサイズ(幅×高さ×奥行) 設置場所 メーカー保証期間 サイクル数
伊藤忠商事 LH3098S 単機能 9.8kWh 全負荷 762mm×1,145mm×440mm 屋外 15年保証 期待寿命6,000サイクル
LL5130HOS/5 単機能 13.16kWh 全負荷 1,181mm×1,008mm×392mm 屋外
BT063 ハイブリッド 6.3kWh 全負荷 788.2mm×984.7mm×331.3mm
BT095 ハイブリッド 9.5kWh 全負荷 788.2mm×984.7mm×462.3mm
ニチコン ES-T3S1 トライブリッド 4.9kWh 全負荷 540mm×418mm×230mm 屋内・屋外 15年保証
ES-E1M1 ハイブリッド 7.7kWh 全負荷 458mm×608mm×268mm 屋外
ESS-U4M1 単機能 11.1kWh 全負荷 1,060mm×1,250mm×300mm 屋外 10年保証
長州産業 Smart PV Multiシリーズ(CB-LMP65A) 機器の構成によって選べる 6.5kWh 機器の構成によって選べる 機器の構成によっては可能 490mm×847mm×147mm 屋内・屋外 15年保証
Smart PV plusシリーズ(CB-LKT70A) トライブリッド 7.04kWh 全負荷 580mm×1,070mm×459mm 屋内・屋外
シャープ JH-WB1921 ハイブリッド 6.5kWh 機器の構成によって選べる 560mm×575mm×320mm 屋内・屋外 15年保証
JH-WB2021 ハイブリッド 9.5kWh 機器の構成によって選べる 560mm×685mm×470mm
住友電工 POWER DEPO® Ⅴ 単機能 3.3kWh 特定負荷 100Vのみ 550mm×760mm×275mm 屋内・屋外 15年保証 11,000サイクル
POWER DEPO® H ハイブリッド 12.8kWh 全負荷 840mm×1,200mm×380mm 15年保証 期待寿命11,000サイクル
京セラ Enerezza®(EGS-LM0550) 単機能 5.5kWh オプションで全負荷が可能 オプションで200Vに対応 485mm×562mm×280mm 屋内・屋外 15年保証
Enerezza® Plus(EGS-MC0550) ハイブリッド 5.5kWh 全負荷 485mm×562mm×280mm 20,000サイクル
パナソニック V2H蓄電システム eneplat(LJB1367C) トライブリッド 6.7kWh 全負荷or特定負荷 480mm×660mm×245mm 屋内・屋外 15年保証
創蓄連携システムS+(LJB2263) ハイブリッド 6.3kWh 全負荷※電力切替ユニットに接続 649mm×646×333mm 屋外 10年保証
オムロン KPBP-Aシリーズ(KP-BU63-B) 機器の構成によって選べる 6.3kWh 機器の構成によって選べる ※全負荷のみ 681mm×627mm×334mm 屋内・屋外 15年保証 11,000サイクル
KPAC-Bシリーズ(KP-BU42-A) 単機能 4.2kWh 特定負荷 100Vのみ 530mm×455mm×215mm 屋内
ダイヤゼブラ電機(田淵電機) EIBS V(EOJ-LB62-TS) ハイブリッド 6.21kWh 580mm×1,070mm×370mm 屋外 15年保証 20,000サイクル
EIBS7(EOF-LB70-TK) ハイブリッド 6.2kWh 全負荷 580mm×1,070mm×370mm 12,000サイクル
テスラ Powerwall 単機能 13.5kWh 全負荷 753mm×1,150mm×147mm 屋内・屋外 10年保証

次に、おすすめ蓄電池メーカーの特長を1社ずつチェックしていきましょう。

伊藤忠商事株式会社

伊藤忠商事株式会社は、エネルギー産業を始め線維や機械、住生活、食料などさまざまな分野でグローバルなビジネスを展開する総合商社です。伊藤忠商事株式会社が2017年より販売している、AIを搭載した次世代の蓄電池システム「SMART STARシリーズ」は、2023年時点で累計6万台の販売台数を記録しています。

また伊藤忠商事株式会社は、世界初・業界初の環境価値ポイント「グリッドシェアポイント」制度を導入している点も特長です。グリッドシェアポイントは、自家消費量に応じたポイントを専門アプリで受け取れる仕組みとなっており、日常の買い物などに利用できます。

取扱製品の特長

  • 全ての機種が全負荷型対応なので、停電時も家中のコンセントを利用可能。エアコンやエコキュート、エネファームといった200V機器が使え、暑さや寒さが厳しい時期も安心
  • 就寝中も自動で停電を検知し、蓄電池から放電を開始する
  • AIが天気の変化に合わせて充放電を自動管理。ご家庭ごとに異なる生活パターンを学習して電気が必要なタイミングや発電量を予測してくれる
  • 災害警報を自動検知して自動で充電を開始するので、災害による停電に備えられる
  • 充電・放電の状況を「マイページ」で確認できる

製品のスペック一覧

型番・シリーズ名 タイプ 定格容量 全負荷・特定負荷 停電時200V対応可否 ユニットサイズ(幅×高さ×奥行) 設置場所 メーカー保証期間 サイクル数
LH3098S 単機能 9.8kWh 全負荷 762mm×1,145mm×440mm 屋外 15年保証 期待寿命6,000サイクル
LL5130HOS/5 単機能 13.16kWh 全負荷 1,181mm×1,008mm×392mm 屋外
BT063 ハイブリッド 6.3kWh 全負荷 788.2mm×984.7mm×331.3mm
BT095 ハイブリッド 9.5kWh 全負荷 788.2mm×984.7mm×462.3mm

▼伊藤忠商事株式会社の蓄電池Webサイトはこちら

https://www.smartstar.jp/

市場連動型新プラン登場 TERASELマーケットプラン

ニチコン株式会社

ニチコン株式会社は、70年以上トップメーカーとして蓄電池業界を牽引してきた会社です。大手ハウスメーカーであるセキスイハイムの住宅にも、ニチコンの蓄電システムが採用されており、技術力の高さに定評があります。

取扱製品の特長

  • 単機能型、ハイブリッド型、トライブリッド型の全てがラインナップされている
  • V2Hシステムと連携させることで、最大9.0kVAの給電が可能(一部製品のみ)
  • 定格容量が4.0kWh~16.6kWhと幅広い
  • 「気象警報自動制御」「早期注意情報自動制御」など災害に備える機能を搭載

代表製品のスペック一覧

型番・シリーズ名 タイプ 定格容量 全負荷・特定負荷 停電時200V対応可否 ユニットサイズ(幅×高さ×奥行) 設置場所 メーカー保証期間 サイクル数
ES-T3S1 トライブリッド 4.9kWh 全負荷 540mm×418mm×230mm 屋内・屋外 15年保証
ES-E1M1 ハイブリッド 7.7kWh 全負荷 458mm×608mm×268mm 屋外
ESS-U4M1 単機能 11.1kWh 全負荷 1,060mm×1,250mm×300mm 屋外 10年保証

▼ニチコン株式会社の蓄電池Webサイトはこちら

https://www.nichicon.co.jp/products/ess/

長州産業株式会社

長州産業株式会社は、太陽電池モジュールと蓄電池の両方を販売している数少ない会社です。長年住宅設備に携わってきた経験やノウハウを生かし、気温変化や自然災害にも耐え得る独自の蓄電システムを国内生産しています。

取扱製品の特長

  • 設置場所を選ばないコンパクトな設計かつ蓄電池の中では比較的軽量
  • ライフスタイルに合わせて、パワーコンディショナー(直流・交流変換を行う設備)やトランスユニット(電圧の変換を行う装置)などの組み合わせを変えられる
  • AI機能により翌日の天気情報に合わせて充電量を自動で制御、気象警報が発令されたら自動で充電をスタートする

代表製品のスペック一覧

型番・シリーズ名 タイプ 定格容量 全負荷・特定負荷 停電時200V対応可否 ユニットサイズ(幅×高さ×奥行) 設置場所 メーカー保証期間 サイクル数
Smart PV Multiシリーズ(CB-LMP65A) 機器の構成によって選べる 6.5kWh 機器の構成によって選べる 機器の構成によっては可能 490mm×847mm×147mm 屋内・屋外 15年保証
Smart PV plusシリーズ(CB-LKT70A) トライブリッド 7.04kWh 全負荷 580mm×1,070mm×459mm 屋内・屋外

▼長州産業株式会社の蓄電池Webサイトはこちら

https://cic-solar.jp/products/power-storage-system/

シャープ株式会社

シャープ株式会社は、独自のHEMS(住宅エネルギー管理システム)を提供したり電気自動車と連携できたりと、家電メーカーとしてのノウハウや大手の開発力を生かした製品設計・サポートが得意な会社です。

取扱製品の特長

  • 経済性モード、クリーンモードなど6つの運転モードを選択可能
  • 屋内・屋外設置の両方に対応。屋外設置は簡易基礎で工事の時間を短縮できる
  • 蓄電池の底面にネジ穴がないので、地上から500㎜の高さまで水に漬かっても内部に水が入りにくい。海沿いや川沿いなど水害の多い地域に住んでいる方におすすめ

代表製品のスペック一覧

型番・シリーズ名 タイプ 定格容量 全負荷・特定負荷 停電時200V対応可否 ユニットサイズ(幅×高さ×奥行) 設置場所 メーカー保証期間 サイクル数
JH-WB1921 ハイブリッド 6.5kWh 機器の構成によって選べる 560mm×575mm×320mm 屋内・屋外 15年保証
JH-WB2021 ハイブリッド 9.5kWh 機器の構成によって選べる 560mm×685mm×470mm

▼シャープ株式会社の蓄電池Webサイトはこちら

https://jp.sharp/sunvista/battery/

住友電気工業株式会社(住友電工)

住友電気工業株式会社は、蓄電池を含む環境エネルギー部門など、5つの事業分野を世界40カ国で展開するグローバル企業です。独自の蓄電池システム「POWER DEPO® 」は、製品ごとの特長が明確なので、ニーズに合わせて選びやすいでしょう。

取扱製品の特長

  • 高機能かつ大容量のタイプと屋内設置可能な軽量タイプから選択可能
  • 2023年に発売したPOWER DEPO® Ⅴから、エネファームモードを新しく搭載。エネファームの発電効率が最もよい蓄電出力700Wを維持し、コストパフォーマンスを上げられる
  • ライフスタイルや家族構成の変化に合わせて蓄電池を増設し、定格容量を増やせる
  • パワーコンディショナーと蓄電池が一体になった形を採用。それぞれを設置し配線ケーブルで接続する必要がないので、設置コストを抑えられる上、外観をすっきり見せられる

代表製品のスペック一覧

型番・シリーズ名 タイプ 定格容量 全負荷・特定負荷 停電時200V対応可否 ユニットサイズ(幅×高さ×奥行) 設置場所 メーカー保証期間 サイクル数
POWER DEPO® Ⅴ 単機能 3.3kWh 特定負荷 100Vのみ 550mm×760mm×275mm 屋内・屋外 15年保証 期待寿命サイクル11,000サイクル
POWER DEPO® H ハイブリッド 12.8kWh 全負荷 840mm×1,200mm×380mm 15年保証 期待寿命11,000サイクル

▼住友電気工業株式会社の蓄電池Webサイトはこちら

https://sumitomoelectric.com/jp/products/powerdepo

京セラ株式会社

京セラ株式会社は「世のため、人のため、地球のために」をスローガンに、太陽電池モジュールや蓄電池の製造・販売を行っている会社です。エネルギーリソースをIoTで集約して効率よく機能させるVPP技術や、高効率のコージェネレーション(熱電併給)システムの製品化などの功績が評価され、2010年度から10年連続で「地球温暖化防止活動環境大臣表彰」を受賞しています。

取扱製品の特長

  • 従来品の1.6倍も長持ちする寿命と独自の試験をクリアした高い安全性をもつ、クレイ型リチウムイオン蓄電池内臓システム
  • 屋内・屋外の設置が可能で、容量は15年の長期保証
  • 日中の電気料金を抑えたい、停電時の備えとして外部電源を充実させたいなど、ライフスタイルに合わせて組み合わせを自由に選べる

代表製品のスペック一覧

型番・シリーズ名 タイプ 定格容量 全負荷・特定負荷 停電時200V対応可否 ユニットサイズ(幅×高さ×奥行) 設置場所 メーカー保証期間 サイクル数
Enerezza®(EGS-LM0550) 単機能 5.5kWh オプションで全負荷が可能 オプションで200Vに対応 485mm×562mm×280mm 屋内・屋外 15年保証
Enerezza® Plus(EGS-MC0550) ハイブリッド 5.5kWh 全負荷 485mm×562mm×280mm 20,000サイクル

▼京セラ工業株式会社の蓄電池Webサイトはこちら

https://www.kyocera.co.jp/solar/

パナソニック株式会社

パナソニック株式会社は、世界トップレベルのリチウムイオン電池出荷量を誇る会社です。そのノウハウを生かし、高容量かつコンパクトな蓄電池を製造・販売しています。太陽光発電システムの開発・販売も行っているので、関連設備をパナソニック製品でそろえるご家庭もあります。

取扱製品の特長

  • 蓄電池ユニットを組み合わせて、定格容量を最大37.8kWhまで増やせる
  • 奥行が従来モデルより25%も浅くなり、省スペースを実現
  • 1台のパワーコンディショナーが太陽光パネルと蓄電池の両方を制御して創電・蓄電をコントロールする「創蓄連携システム」や、電気自動車との連携ができる「V2H蓄電システム」など独自のシステムを採用
  • 蓄電池や太陽電池モジュール、EV充電池をつなぐオリジナルのHome IoT「AiSEG2」で効率的な電力消費をサポート

代表製品のスペック一覧

型番・シリーズ名 タイプ 定格容量 全負荷・特定負荷 停電時200V対応可否 ユニットサイズ(幅×高さ×奥行) 設置場所 メーカー保証期間 サイクル数
V2H蓄電システム eneplat(LJB1367C) トライブリッド 6.7kWh 全負荷 480mm×660mm×245mm 屋内・屋外 15年保証
創蓄連携システムS+(LJB2263) ハイブリッド 6.3kWh 全負荷※電力切替ユニットに接続 649mm×646mm×333mm 屋外 10年保証

▼パナソニック工業株式会社の蓄電池Webサイトはこちら

https://sumai.panasonic.jp/solar_battery/

オムロン株式会社

体温計や体重計のイメージが強いオムロン株式会社は、パワーコンディショナーのパイオニアでもあり、エネルギー分野で20年以上の実績があります。製品のラインナップや機器の組み合わせが豊富なので、「停電時も普段通り過ごしたい」「売電収入は確保したい」などのさまざまなニーズに対し、柔軟に対応できます。

取扱製品の特長

  • ライフスタイルに合わせて製品を選べる「KPBP-Aシリーズ」と、発電した電力を売らずに効率よくご家庭で使える「KPBP-Bシリーズ」がある
  • KPBP-Aシリーズは、定格容量が6.3kWh~16.4kWhから選べる
  • 独自の技術により、PIDリスク(※)が発生しにくい
    ※太陽光パネルに高電圧による負荷がかかり、出力が低下すること

代表製品のスペック一覧

型番・シリーズ名 タイプ 定格容量 全負荷・特定負荷 停電時200V対応可否 ユニットサイズ(幅×高さ×奥行) 設置場所 メーカー保証期間 サイクル数
KPBP-Aシリーズ(KP-BU63-B) 機器の構成によって選べる 6.3kWh 機器の構成によって選べる ※全負荷のみ 681mm×627mm×334mm 屋外 15年保証 12,000サイクル
KPAC-Bシリーズ(KP-BU42-A) 単機能 4.2kWh 特定負荷 100Vのみ 530mm×455mm×215mm 屋内

▼オムロン株式会社の蓄電池Webサイトはこちら

https://socialsolution.omron.com/jp/ja/products_service/energy/product/

ダイヤゼブラ電機株式会社(田淵電機)

ダイヤゼブラ電機株式会社は、蓄電池・EIBSシリーズをはじめとした電子機器の開発・製造を手掛ける会社です。田淵電機という名前でしたが、2019年に現社名へと変更しました。蓄電池とパワーコンディショナーをメインに事業を展開しています。

取扱製品の特長

  • ほぼ全ての太陽電池モジュールと組み合わせて設置でき、蓄電池を後付けしやすい
  • 16年~27年(※)の長寿命かつ長期15年保証あり
    ※一般的に1日2サイクルの場合
  • 製品の一つであるEIBS7と外部給電アダプタfrom Vをつなげば、電気自動車を蓄電池として活用できる

代表製品のスペック一覧

型番・シリーズ名 タイプ 定格容量 全負荷・特定負荷 停電時200V対応可否 ユニットサイズ(幅×高さ×奥行) 設置場所 メーカー保証期間 サイクル数
EIBS V(EOJ-LB62-TS) ハイブリッド 6.21kWh 580mm×1,070mm×370mm 屋外 15年保証 20,000サイクル
EIBS7(EOF-LB70-TK) ハイブリッド 7.04kWh 全負荷 580mm×1,070mm×370mm 12,000サイクル

▼ダイヤゼブラ電機株式会社(田淵電機)の蓄電池Webサイトはこちら

https://www.enetelus.jp/products/

テスラ

テスラは電気自動車や太陽光発電、蓄電池などの再生可能エネルギーソリューションを提供する会社です。国内では2020年に家庭用蓄電池の発売を開始して以来、機能性の高さとデザイン性の高さで人気を集めています。

取扱製品の特長

  • さまざまな住宅に合うスタイリッシュなデザイン
  • 13.5kWhの大容量かつ全負荷型・200V対応なので、停電時も普段通りの生活が送れる
  • テスラアプリを使えば、充電率の設定や、自家消費・時間帯別制御などの運転モードの選択が可能
  • 奥行が147mmと薄型。配線や排熱口が露出しておらず、お子さまやペットが近くを通っても安心

製品のスペック一覧

型番・シリーズ名 タイプ 定格容量 全負荷・特定負荷 停電時200V対応可否 ユニットサイズ(幅×高さ×奥行) 設置場所 メーカー保証期間 サイクル数
Powerwall 単機能 13.5kWh 全負荷 753mm×1,150mm×147mm 屋内・屋外 10年保証

▼テスラの蓄電池Webサイトはこちら

https://www.tesla.com/ja_jp/powerwal

蓄電池を選ぶ際のポイント

蓄電池を導入すると、電力会社から買った電気や太陽光発電システムでつくった電気をためられるようになります。しかし、必要な容量や機能の選択を誤ってしまうと、思ったような効果を得られない可能性もあるので、注意が必要です。

ここでは、蓄電池選びに失敗しないためのポイントをご紹介します。

蓄電容量・出力

蓄電池は、製品によって蓄電容量や出力が異なります。蓄電容量とは、蓄電池にためられる電気の量のことです。容量を表す表記には「定格容量」と「実効容量」の2つがあり、それぞれ下記のような意味で使われています。

  • 定格容量:一定の条件下で蓄えられる電気量。100%充電した場合の蓄電容量
  • 実効容量:実際に取り出して使える電気量。定格容量の8~9割程度のことが多い

蓄電池は、容量が0%になってもさらに放電してしまう「過放電」や、容量が100%になってもさらに充電してしまう「過充電」への耐性が低く、蓄電池の性能が落ちたり壊れやすくなったりする性質があります。そのため一般的な蓄電池は、定格容量分の電力を全て使い切らないよう制御されています。蓄電池の容量を決める際は、実効容量を参考にするのがよいでしょう。ご家庭に適した蓄電容量は、普段の電気使用量やよく利用する電化製品の種類などを確認し、算出します。詳しい計算方法は後述します。

出力とは、蓄電池が一度に放出できる電力量のことです。蓄電容量が水をためておく水槽の大きさだとしたら、蓄電出力は蛇口から出る水の勢いに例えられます。出力が大きいほど同時に多くの電化製品を利用できるので、停電時に普段と変わらない生活を送りたいと考えている場合は、出力の大きいものを選ぶとよいでしょう。

また蓄電池は100Vの電圧のみに対応するものと、200Vにも対応できるものがあります。エアコンや冷蔵庫、IHクッキングヒーターなどは200Vの場合が多いので、停電時にこれらの家電を使いたいかどうかも、蓄電池を選ぶ際の重要なポイントです。

ご家庭に適した蓄電池の出力と容量の計算方法

ご家庭に適した蓄電池の出力は、同時に利用したい電化製品の出力を足して算出します。停電時に使うと思われる電化製品を、以下のような形でリストアップしてみてください。

電化製品 出力
エアコン(10~15畳) 750W
IHクッキングヒーター 3,000W
電子レンジ 1,400W
冷蔵庫 200W
液晶テレビ 50W
パソコン 45W
LED電球 8W
合計 約5.4kW

※参考:クール・ネット東京.「どこで使われている?家電製品の消費電力(W)はどのくらい?」.https://www.tokyo-co2down.jp/wp-content/uploads/2022/03/2022_handbook_p7_8.pdf ,(2024-08-03)

使用したい電化製品の出力が分かったら、下記の計算式でそれぞれ必要な電力量を計算します。

電化製品の出力(W) × 時間(時間) ÷ 1000 = 必要な電力量(kWh)

家電ごとに算出した電力量(kWh)を合計したら、必要な蓄電容量が分かります。

計算が大変な場合は、毎月電力会社から届く使用量のお知らせを、過去1年間分確認してみてください。各月の使用量から平均を割り出せば、ご家庭で必要なおおよその電力量が分かります。電力会社のWebサイトで時間帯別の電力使用量をチェックすれば、時間帯ごとに必要な電力量も算出できます。夏季・冬季や雨季など、季節による使用量の変化や月ごと、時間帯ごとに必要な電力量を細かく把握して、蓄電容量を決定しましょう。

蓄電池のタイプ

既に太陽光パネルが設置されているかや、電気自動車を利用しているかによって、ご家庭に適した蓄電池のタイプは変わります。

蓄電池には単機能型・ハイブリッド型・トライブリッド型の3タイプがあります。3つの大きな違いは、必要なパワーコンディショナーの機能と数です。パワーコンディショナーとは、太陽光パネルで発電した直流電流や蓄電池に蓄えた直流電流を、ご家庭で使える交流電流に変える設備のことです。

  • 単機能型:太陽光パネル用パワーコンディショナーと蓄電池用のパワーコンディショナーの設置が必要
  • ハイブリッド型:太陽光パネルと蓄電池の制御を1台のパワーコンディショナーで行える
  • トライブリッド型:太陽光パネル・蓄電池・V2H(電気自動車など)の制御を1台のパワーコンディショナーで行える

それぞれのメリットとデメリットは次の通りです。

タイプ メリット デメリット
単機能型
  • 導入費用が比較的安い
  • 蓄電池単体で利用できる
  • 太陽光パネルのメーカーと合わせなくてもよい
  • 2台分のパワーコンディショナーの設置場所が必要
  • 設置の際、工事費用がかかる
  • 交流電流に変える際に電気のロスが発生しやすい
  • 停電時に太陽光発電とうまく連携できない場合がある
ハイブリッド型
  • 設置費用を抑えらえ、省スペースにもなる
  • 発電効率が高い
  • 停電時でも出力が高い製品が多い
  • 屋内設置できる製品が比較的多い
  • 単機能型よりも価格が高い傾向にある
  • 既に太陽光発電を設置している場合、既存のパワーコンディショナーを外す必要がある
  • 太陽光パネルのメーカーとの相性によっては、電気のロスが発生しやすい
トライブリッド型
  • 夜でも電気自動車を充電できる
  • 発電効率が高い
  • 車載電池も蓄電池として使えるので、長期間の停電にも備えられる
  • 選択肢が少ない
  • 3つのタイプの中で一番初期費用が高い

太陽光パネルでつくった直流電流は、パワーコンディショナーを通って交流電流になります。蓄電池に電気をためる際は、蓄電池用のパワーコンディショナーを通して交流電流を再び直流電流へ変換し直さなければなりません。電流の変換が2度行われるため、充放電のロスや停電時の連携に懸念があります。しかし、伊藤忠商事株式会社のSMART STARシリーズなど、単機能型であっても電力ロスが少ない製品もあるので、あらゆる角度で比較検討しましょう。

【導入タイミング別】蓄電池のタイプの選び方

タイプ別のメリット・デメリットに合わせて蓄電池のタイプを決めるのもよいですが、導入のタイミングでも適したタイプが分かれます。

既にご自宅の屋根に太陽光発電システムがある場合は、単機能型の蓄電池がおすすめです。単機能型の蓄電池は、蓄電池用のパワーコンディショナーを設置すれば、既存の太陽光発電システムをそのまま活用できます。ただし、太陽光パネル用のパワーコンディショナーの寿命が近いときは、ハイブリット型を検討してもよいでしょう。

自宅に太陽光発電と蓄電池をまだ導入していない方や、これから家を建てる方は、ハイブリッド型がおすすめです。ハイブリッド型なら、電気の変換ロスが少なく発電効率がよいので、電気料金の削減効果を高められたり、売電収入を上げられたりします。

既に電気自動車を所有している、または近々購入する予定がある方で、太陽光発電システムと蓄電池を一緒に設置したい場合は、トライブリッド型がよいでしょう。電気自動車へ充電するために買電する必要がなくなるので、電気料金の節約につながります。

特定負荷型・全負荷型

蓄電池の機能には、特定負荷型と全負荷型があります。この2つの違いは、停電時に電気を使える範囲です。

  • 特定負荷型:停電時、事前に指定したエリアのみ電気を使用できる。製品によって違いはあるものの、分岐ブレーカー1つ分(15~20Aまで)のコンセントが使えるので、冷蔵庫やテレビなど特定の家電のみ利用できればよい方に向いている
  • 全負荷型:停電時、全ての部屋で電気を使用できる。電気の契約内容によるものの、60Aまたは10kVAまで利用できるので、停電時でも普段通り家中の照明や家電を使いたい方に向いている

特定負荷型は、一部のコンセントにしか電力を供給しないので待機電力のロスも少なく、長期間の停電にも耐えられます。また全負荷型と比べ、製品価格が比較的安いのもメリットです。ただし、特定負荷型の多くは100Vにのみ対応しているので、停電時に200V必要な家電を使いたい場合は、全負荷型を選んでください。

全負荷型は、オール電化住宅や全館空調、24時間換気の機能が付いている住宅に適しています。また小まめな温度調整が必要な小さいお子さまがいる場合やペットを飼っている場合は、停電時でもエアコンが使えるようにしておくのが望ましいです。そのため、200Vの家電に対応している全負荷型がおすすめです。

サイクル数・保証期間

サイクル数とは蓄電池の寿命の目安のことです。蓄電池の容量を0%から100%まで充電し、使い切るまでを1サイクルとカウントします。期待寿命が6,000サイクルある伊藤忠商事株式会社のSMART STARを例に、1日1サイクル使うとして何年くらい利用できるのか計算してみましょう。

6,000サイクル÷365日=約16.4年

寿命と聞くと、その年数を過ぎたら壊れたり使えなくなったりするイメージがありますが、サイクル数はあくまで蓄電池の最大容量が減る目安です。サイクル数が多いほど長寿命のように見えるものの、実際のところ法律で定められた測定基準はないため、サイクル数を超えても故障していなければ使い続けられます。ただし、蓄電池の最大容量が減ると、使用可能時間が減ったり充電効率が落ちたりするので、こうした不具合が起きるようになったら点検や買い替えを検討しましょう。

メーカーの保証期間は、10年~15年程度が一般的です。先ほど計算した6,000サイクルの寿命が16.4年であることからも分かるように、蓄電池は10年以上使えるものが多いです。そのため、メーカーの保証期間はなるべく長いものがよいでしょう。また屋外に蓄電池を置く場合、水災や落雷、飛来物による被害によって壊れてしまうケースも考えられます。屋外に置くことがあらかじめ分かっているなら、自然災害補償が付いている製品を選ぶのもおすすめです。

市場連動型新プラン登場 TERASELマーケットプラン

蓄電池導入のメリット

蓄電池は、「高騰する電気料金を安くしたい」「既に設置している太陽光パネルで発電した電力を効率的に使いたい」などと考えている方におすすめです。また災害対策や、FIT制度の期間が終わる「卒FIT」への対策にもなります。

電気料金を削減できる

蓄電池を導入すると、電気料金が割安な時間帯に買電をして電気を蓄電池に充電しておき、電気料金が割高な時間帯に使用できるようになります。割高な時間帯の買電量を減らせるため、電気料金の削減につながるでしょう。

また太陽光発電システムと併せて使えば、日中に発電した電気を使いきれなかったとしても、蓄電池にためておけます。太陽光発電システムで発電できない夜間や明け方に電気を使う際、買電をする必要がなくなるので、トータルの電気料金を削減可能です。

災害対策になる

地震や台風といった自然災害で停電しても、蓄電池があれば住宅に電力を供給できます。蓄電池と太陽光発電をセットで設置していれば、例え夜間に電気を使い切ってしまっても昼間に再びためられるので、停電が長期間にわたっても電気のある生活を継続できるでしょう。

前述の通り、蓄電池には特定負荷型と全負荷型があり、電力を供給できる範囲が異なります。製品を比較する際は停電時の過ごし方についてご家族で話し合い、どちらの機能を備えるか検討しましょう。

卒FIT後の買取単価がアップする

卒FITを迎えると、FIT期間中のように固定価格で売電をすることができません。そのため、卒FIT後も太陽光発電でつくった電気を売って収入を得たいなら、より高く買い取ってもらえる事業者を選ぶことが重要です。

卒FIT後の余剰電力を買い取ってくれる事業者の中には、その事業者から蓄電池を購入・設置すれば買取価格が上がるプランを設けているところもあります。事業者ごとに条件が異なるので、詳しくは各事業者のWebサイトをご確認ください。ここでは一例をご紹介します。

会社名 プラン名 最大買取価格
株式会社エネクスライフサービス 卒FIT Wプラス 最大14.5円
丸紅新電力 SHARPプラン(SHARP蓄電池プレミアム) 最大15.0円※ただし適用は1年間
旭化成ホームズ株式会社 蓄電池設置プラン 最大12円
大和ハウス工業株式会社 PREMIUM蓄電池プラン 最大22.0円※ただし適用は2年間

プランの申込みはダイワハウスオーナーに限る

※最大買取価格は、2024年8月時点の単価です

※参考:株式会社エネクスライフサービス.「太陽光電力買取サービス」.https://afterfit-itcenex.com/ ,(2024-08-03).

※参考:丸紅新電力.「卒FIT買取サービス」.https://denki.marubeni.co.jp/home/s_fit/ ,(2024-08-03).

※参考:旭化成ホームズ株式会社.「へーベル電気」.https://hebelian.com/net/denki/post_fit.html ,(2024-08-03).

※参考:大和ハウス工業株式会社.「卒FITの切り替えはそれぞれの暮らし方、これからの暮らし方を考えるダイワハウスでんき」.https://www.daiwahouse.co.jp/ene/denki/ ,(2024-08-03)

市場連動型新プラン登場 TERASELマーケットプラン

V2Hの導入で電気自動車を蓄電池にできる

トライブリッド型の蓄電池を導入したりハイブリッド型の蓄電池にV2H対応の機器を外付けしたりすれば、ご自宅にある電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド車(PHEV)を蓄電池として利用できます。

電気自動車のバッテリー容量には、20kWhから100kWhを超えるものまであります。蓄電池に加え、電気自動車を非常時の第2のバックアップ電源として確保できれば、蓄電池の電力がなくなっても電気自動車に残っている余剰電力を住宅に回すことが可能です。

蓄電池導入のデメリット

蓄電池にはさまざまなメリットがあるものの、デメリットもあります。決して安い買い物ではないので、デメリットもしっかり理解した上で導入を検討しましょう。

まとまった初期費用がかかる

三菱総合研究所の調査によると、家庭用蓄電池の初期費用は年々減少傾向にあるものの、蓄電池の導入には依然としてまとまった金額が必要なようです。蓄電容量別のkWh当たりの蓄電池本体価格と工事費の合計を見てみましょう。

蓄電容量 1kWh当たりの初期費用 蓄電池本体価格+工事費の目安
4kWh 16.5万円 66万円
9kWh 14.9万円 134.1万円
14kWh 12.5万円 175万円

初期費用を抑えるには、国や自治体の補助金を利用するのがおすすめです。補助金の種類は後述するので、併せてチェックしてみてください。

※参考:三菱総合研究所.「定置用蓄電システムの普及拡大策の検討に向けた調査」.https://www.meti.go.jp/meti_lib/report/2022FY/000050.pdf ,(2024-08-03).

設置スペースが必要

蓄電池は、エアコンの室外機1~2台分くらいの大きさがあります。また製品によって、屋内設置できるものと屋外設置に限られるものに分かれます。蓄電池を屋内設置できれば雨風の影響を受けずに済みますが、運転音が気にならない所や高温多湿になりにくい所を選ぶ必要があるでしょう。

屋外に設置する場合も、原則日光が当たりやすい南側への設置はできない、高温多湿を避けるなどの制限があります。蓄電池の設置を推奨されていない環境だと、劣化を早めてしまうだけではなく、メーカーの保証対象外になってしまう可能性もあるので注意しましょう。

蓄電池の導入に活用できる補助金

蓄電池は100万円を超えるものもあるので、国や自治体が行う補助金制度を活用するのがおすすめです。年度予算の上限に達した時点で申込みが締め切られてしまうので、早めに申請しましょう。

家庭・業務産業用蓄電システム導入支援事業(DR補助金)

家庭・業務産業用蓄電システム導入支援事業(DR補助金)は、電力需給がひっ迫する際や再生可能エネルギーの出力制限(=デマンドレスポンス)をする際に活用できるリソースとして、国が蓄電池の導入を支援する目的で行われています。2024年度の制度概要は次の通りです。

公募期間 2024年3月14日~2024年12月6日

※蓄電池の通電確認や設備の検収などを2025年1月15日までに全て完了させる必要がある

機器に関する条件
  • デマンドレスポンスに対応可能な設備であること
  • 一般社団法人環境共創イニシアチブ(sii)で事前に登録された蓄電池を新規購入すること
  • 蓄電池本体価格と工事費・据付費の合計が、14.1万円/kWh以下であること
補助金額 下記どちらかの金額が低い方

  • 蓄電池本体価格と工事費・据付費の1/3以内
  • 初期実効容量1kWh当たり3.7万円

※上限は60万円

※参考:一般社団法人環境共創イニシアチブ.「令和5年度補正家庭用蓄電池等の分散型エネルギーリソース導入支援事業費補助金(家庭・業務産業用蓄電システム導入支援事業)」.https://sii.or.jp/DRchikudenchi05r/uploads/R5r_dr_ess_kouboyouryou.pdf ,(2024-08-03).

子育てエコホーム支援事業(リフォーム)

子育てエコホーム支援事業は、子育て世代や若者夫婦世帯が省エネ性能の高い住宅やエコ住宅設備を取得できるよう支援する目的で、国土交通省が行っています。

公募期間 2024年4月2日~予算上限に達するまで

※遅くとも2024年12月31日まで

機器に関する条件 定置用リチウム蓄電池のうち、一般社団法人環境共創イニシアチブ(sii)で2022年以降に登録・公表された蓄電池であること
補助金額 一律64,000円/戸

※参考:国土交通省.「子育てエコホーム支援事業 リフォーム」.https://kosodate-ecohome.mlit.go.jp/reform/point3.html ,(2024-08-03).

【東京都】家庭における蓄電池導入促進事業

上記2つの国の補助金制度はどちらか1つしか利用できませんが、そのどちらかと自治体が行っている制度の組み合わせであれば、併用できる場合があります。そこで、お住まいの自治体が補助金制度を設けているかどうかもチェックしておきましょう。ここでは東京都の補助金制度をご紹介します。

公募期間 2024年6月28日~

※遅くとも2029年3月30日まで

機器に関する条件
  • 国の二酸化炭素排出抑制対策事業費等補助金における補助対象機器として、一般社団法人環境共創イニシアチブ(sii)に登録されている蓄電池であること
補助金額 補助率と補助額上限のいずれが小さい方の金額

  • 補助率:経費の3/4に当たる額
  • 補助額:
    • 蓄電容量が6.34kWh未満の場合、1kWh当たり19万円(上限95万円)
    • 蓄電容量が6.34kWh以上の場合、1kWh当たり15万円

太陽光発電システムがない場合は、最大120万円/戸

都内の住宅に新規設置し、デマンドレスポンス実証に参加する場合は、上記の金額に10万円が加算される

※参考:クール・ネット東京.「家庭における蓄電池導入促進事業実施要綱」.https://www.tokyo-co2down.jp/wp-content/uploads/2024/05/r6battery_jisshiyoko_20240517.pdf ,(2023-08-03).

※参考:クール・ネット東京.「家庭における蓄電池導入促進事業助成金交付要綱」.https://www.tokyo-co2down.jp/wp-content/uploads/2024/06/r6battery_kofuyoko_20240628.pdf ,(2024-08-03).

まとめ

蓄電池には、さまざまな機能やタイプがあり、どのような蓄電池が適しているかは、設置後の使い方や停電時の過ごし方によって変わります。また既に太陽光発電システムを設置しているかによっても機能やタイプの選択肢が変わるので、蓄電池の導入を検討する際は、本記事でご紹介した内容をしっかり確認することが大切です。

蓄電池を導入すれば、電気料金の削減や非常時のバックアップ電源としての活用など、多くのメリットが期待できます。売電収入をなるべく高くしたい方は、TERASELでんきの「卒FIT Wプラン」のように、蓄電池の導入で買取価格が上がる電力会社への乗り換えを検討してみるのもよいでしょう。

もし、予算オーバーで蓄電池の導入を諦めているのなら、国や自治体で活用できる補助金制度を探してみてください。国内では2050年のカーボンニュートラル達成へ向け、県単位・市区町村単位での支援が進んでいるため、蓄電池の購入時に活用できる可能性があります。

蓄電池を設置した後のライフスタイルを想像しながら、ご家庭に合った蓄電池を導入しましょう。

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